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フローティングライセンスサーバーセットアップ

フローティングライセンスは1台のサーバー上に常駐し、ネットワーク内の任意の台数のワークステーション(クライアントPC)へトークンを配布する形式のライセンスです。「1トークン = その瞬間にRizomUVを実行しているアーティスト1名」を表します。このページでは、完全なセットアップ手順に加え、ユーザーが実際に直面しやすいエラーとその原因・意味について解説します。

 

本当にこのガイドで合っていますか?

このトピックに関するサポートへの問い合わせのうち、およそ6件に1件は参照するガイドを間違えています。インストール作業を始める前に、必ずお手元のライセンス形態をご確認ください。

  • 現在のページ:フローティング(Floating)

    • ライセンスサーバーのMACアドレスに紐付け

    • .lic ファイルはサーバー上のみに配置(クライアントPCには置きません)

    • 作業端末(ワークステーション)は 6200@server-ip 経由で接続

    • 端末側のハードウェア構成は不問(PCの交換・変更は自由で、再登録手続きも不要)

    • 最小構成:2トークンから

  • 別のガイドを参照すべきケース:ノードロック(Node-locked)

    • 作業端末のMACアドレスに紐付け(1ライセンスにつき最大2台まで)

    • .lic ファイルは作業端末ローカルに配置

    • サーバーや管理ツール(LM-X)は不要。RizomUV本体以外にインストールするものはありません

    • 1ライセンス = 1ユーザー

    • (ノードロックセットアップガイドへ →)

サーバー設備やシステム管理者がいない場合

ご連絡いただければ、お持ちのフローティングライセンスをノードロックライセンスへ無償で切り替えます。フローティングはネットワーク前提の製品です。社内にサーバー管理を行える専任者がいない場合は、無理に運用を試みるよりもノードロックへの切り替えを推奨します。ご希望の際は support@borndigital.co.jpまでご連絡ください。

 

事前に必要なもの・準備環境

  • 常時稼働し、ネットワークに接続されたマシン
    アーティストの個人用ワークステーションや、社外に持ち出すノートPCは避けてください。
     

  • そのマシンにおけるローカル管理者権限(Administrator)
    Windowsサービスをインストールし、C:\Program Files 配下のファイルを編集するために必要です。
     

  • ワークステーションとサーバー間でTCPポート「6200」が開放されていること
    サーバー本体、各ワークステーション、およびそれらの間にあるすべてのファイアウォール(UTMやルーター等)で開放してください。「一見正常に見えるのに全く接続できない」トラブルの最も一般的な原因がこのポート遮断です。(※UDP 6200は不要です。LM-Xはサーバー自動検出機能でのみUDPを使用しますが、RizomUVは自動検出を行わず、常に指定されたアドレスへ直接接続するためです。)
     

  • ライセンスを所有しているRizomUVアカウントへのアクセス権
     

  • サーバーが仮想マシン(VM)の場合:事前にMACアドレスを固定(ピン留め)すること

    ハイパーバイザー(ESXi、Hyper-V、Proxmoxなど)の再起動や設定変更によってMACアドレスが再生成されると、ライセンスが無効になります。

ネットワーク要件の利点

ライセンスサーバーにインターネット接続は不要です。外部サーバーへ認証通信を行うことは一切ありません。以下で説明する手順はすべて、完全に隔離されたオフライン環境でも動作します。

 

LM-X End-user Toolsのインストール

必ずこのページに掲載されているインストーラーを使用してください

開発元である x-formation.com から直接LM-Xをダウンロードしないでください。ライセンスサーバーはRizom-Lab固有の「ベンダーモジュール」と組み合わせて稼働させる必要があり、サーバー本体とベンダーモジュールは同一のLM-Xバージョンで揃っていなければなりません。下記で提供されている各パッケージは、バージョン整合性が確認されたペア構成となっています(Windows版:LM-X 5.4、Linux版:LM-X 5.6.3)。

記載より新しいバージョンのライセンスサーバーを導入した場合、サービス自体は起動するものの LM-X SUBSCRIPTION VERSION: Software version does not match license というエラーでライセンスが拒否されます。また、RizomUV内部に組み込まれているバージョン(5.3.2)より古いサーバーを使用した場合は、License server version is lower than the client と表示されて弾かれます。

最初にベンダーモジュールをダウンロードしてください

インストーラーのセットアップ途中でベンダーモジュールの指定を要求されます。ディスク上に該当ファイルがあらかじめ保存されていない場合、[Next](次へ)ボタンがグレーアウトしたまま先へ進めなくなります。

下記より右クリックして「名前を付けてリンク先を保存」を選択します。

Windows x64

Linux x64

インストール作業中、「Install LM-X License Server」にチェックを入れ、先ほどダウンロードしたベンダーモジュール(liblmxvendor.dll または liblmxvendor.so)を指定(Browse)してください。

Linuxの場合、配布パッケージはインストーラーを格納した .tar ファイルとなっています。次のコマンドで展開して実行してください。

tar xf lmx-enduser-tools_v5.6.3_linux_x64.sh.tar
chmod +x lmx-enduser-tools_v5.6.3_linux_x64.sh
sudo ./lmx-enduser-tools_v5.6.3_linux_x64.sh

 

実行時に cannot execute binary file: Exec format error と表示された場合は、ファイルのダウンロードが途中で途切れて破損しています。もう一度ダウンロードし直してください。

 

サーバーのHost IDを確認する

LM-Xのインストールディレクトリから lmxconfigtool を実行するか(Windows向けの直接ダウンロード版もあります)、ターミナル(コマンドプロンプト等)から次のコマンドを実行します。

lmxendutil -hostid

実行すると複数の識別子が出力されます。これらは互換性がなく、どれでも良いわけではありません。

ETHERNET: Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection
  HostID: 005056845AC1        ← これを使用します
HARDDISK: VMware Virtual disk SCSI Disk Device
  HostID: 6000c293c85a8005...  ✗ 使用不可
BIOS: Phoenix Technologies LTD
  HostID: VMware-4204e48b...   ✗ 使用不可
IPADDRESS: 161.57.5.78         ✗ 使用不可
HOSTNAME: FSUKEYM3             ✗ 使用不可
WIN_PRODUCT_ID: 00429-80391... ✗ 使用不可

正しいアダプターを選択する

マシンの「物理的」かつ「プライマリ」のネットワークカードに該当する ETHERNET の値(16進数12文字)を取得してください。

Hyper-V、VMware、VPN、Bluetooth、WSL、Dockerなどの仮想アダプターは無視してください。これらのMACアドレスは変更される可能性があり、アドレスが変わった瞬間にライセンスが動作しなくなります。

※ここで取得する値はサーバー本体のアドレスです。フローティングライセンスにおいて、クライアントのHost IDを使用することは一切ありません。

 

ライセンスをそのHost IDに紐付ける

RizomUVアカウントの「Licenses」タブを開き、対象のフローティングライセンスの横にある [Set] をクリックします。先ほど取得した12文字のアドレスを貼り付け、[Set the HostID] をクリックして確定します。

※貼り付けるのはアドレス(12文字の英数字)のみです。リクエストコード全体の文字列や、マシンのホスト名を入力しないでください。

「HostID under moderation」(HostID審査中)と表示された場合

Host IDの変更操作を短期間に繰り返すと、ライセンスが審査中(保留状態)になります。このステータスが表示された場合や、[Set]ボタンを押しても反応しない場合は、登録したいHost IDを明記の上、サポートへチケットを起票してください。通常は当日中に解除されます。何度も再試行しないでください。試行を繰り返すたびに保留期間が延長されてしまいます。

 

ライセンスファイルをサーバーに配置する

Webアカウントの「Licenses」タブから .lic ファイルをダウンロードし、サーバー自身のローカルディスクに直接保存します。スペース(空白)やアクセント記号・特殊文字を含まないパス(例:C:\Licenses\RizomUV\ や /opt/rizomuv/ など)にしておくと、後々の不具合を防ぐことができます。

よくある3つの失敗パターン

  • ワークステーション(作業端末)へファイルを絶対にコピーしないこと

    フローティング用の .lic ファイルはライセンスサーバーのみが読み取れる形式です。クライアント端末上で直接読み込ませようとすると、Unable to use network license as a local license(ネットワークライセンスをローカルライセンスとして使用できません)というエラーが発生します。

  • 拡張子(.lic)を必ず維持すること

    ファイル名を 28398.license.lic ではなく 28398.license として保存してしまうと、Unable to read file(ファイルを読み込めません)、続いて No licenses to serve(提供可能なライセンスがありません)というエラーが発生します。

  • 1台のサーバーに配置するRizomUVライセンスファイルは「1つだけ」にすること

    2つ以上のライセンスファイルを配置すると、LM-Xは警告なく2つ目のライセンスを無視(サイレントドロップ)し、Feature VS is ignored because it duplicates feature VS in …(機能VSは…で重複しているため無視されました)となります。新しいファイルを配置する前に、古いRizomUVの .lic ファイルは必ずすべて削除してください。もし正当に2つのライセンスを所有している場合は、合計トークン数を合算した単一のファイルへ統合(マージ)するようサポートへ依頼してください。無償かつ数分で完了します。

 

lmx-serv.cfg にライセンスファイルを指定する

lmx-serv.cfg はLM-Xのインストールディレクトリ内にあり、サーバーの実行ファイルと同じ場所に配置されています。この設定ファイルに次の行を1行追加します。

# Windows環境 — バックスラッシュ(または円マーク)を使用
LICENSE_FILE = C:\Licenses\RizomUV\28398.license.lic
# Linux / macOS環境 — スラッシュを使用
LICENSE_FILE = /opt/rizomuv/28398.license.lic

 

追記する位置

この行は必ず _START_LICENCE_ … _END_LICENCE_ ブロックの外側に記述してください。このブロックの内側に書いてしまうと、何のエラー警告も出ずに設定が無視されてしまいます。ファイルの最末尾に追記するのが最も安全です。

「You do not have permission to open this file」(このファイルを開く権限がありません)と表示された場合

Windows環境では、管理者アカウントでログインしているだけでは編集権限が足りない場合があります。メモ帳自体を管理者として起動(右クリック →「管理者として実行」)し、メモ帳の[ファイル]→[開く]から該当のファイルを開いて編集・保存してください。

 

サービスの再起動と動作確認

サーバーが設定ファイルを読み込むのは起動時のみです。設定変更後はサービスを再起動してください。

# Windows — services.msc から「LM-X License Server」を再起動、またはコマンドで実行:
net stop lmx-serv && net start lmx-serv

# Linux
sudo systemctl restart lmx-serv-5.6.3

※ベンダー「RIZOMLAB」用の古いLM-Xサーバーがバックグラウンドで稼働したままになっていないか確認してください。2つのサーバーが同時に動いていると同一のロックファイルを奪い合い、どちらもライセンスを提供できなくなります(エラー表示: Unable to access lockfile …\x-formation\rizomlab.lock)。古いサービスは停止するか、アンインストールしておくことを推奨します。

クライアント端末を設定する前の事前検証

インストールディレクトリ内にある lmx-serv.log を開きます。正常に起動している場合、ログには以下のように出力されます。

[…] LM-X License Server v5.4 … on LICSRV01 (Win64_x64)
[…] Serving licenses for vendor RIZOMLAB.
[…] License server using TCP IPv4 port 6200.
[…] License server using UDP IPv4 port 6200.
[…] C:\Licenses\RizomUV\28398.license.lic
[…] Feature VS (v1.0) … 5 licenses

これ以外のメッセージ(No licenses to serve、Unable to read file、ファイアウォールによる遮断、is ignored because など)が出ている場合は、起動に失敗しています。本ページ末尾のトラブルシューティング表を参照して原因を解消してください。サーバー側で失敗している場合、クライアント端末側で回避することはできません。

ログの正常稼働を確認したら、クライアント端末が接続するのと同じ方法でサーバーへ問い合わせテストを行います。

lmxendutil -licstat -host 192.168.1.10 -port 6200

このコマンドをサーバー自身だけでなく、作業端末側からも実行してください。サーバーローカルでは成功するのに作業端末から失敗する場合、ライセンスの問題ではなくファイアウォールが原因です。なお、GUIツールの lmxconfigtool にある「Query License Server」タブからも同様の問い合わせテストが可能です。

 

RizomUVをサーバーに接続する

Webアカウントの「Downloads」タブからRizomUVをインストールします。必要な作業はこれだけです。クライアント端末側にLM-Xツールやライセンスファイルを用意する必要は一切ありません。

初回起動時、RizomUV 2026ではライセンス形式の選択画面が1つのウィンドウに3通り表示されます。「License Server」 カードを選択してください。

  • THIS COMPUTER:このマシンに配置されたライセンスファイルを使用(ノードロック)[Set Up >]

  • LICENSE SERVER:社内ネットワーク上のサーバーから共有されるトークンを使用(フローティング)[Connect >]

  • TRY RIZOMUV:ライセンス不要で全機能を試用[Try >]

開いたセットアップウィンドウの「Server address」欄にサーバーのアドレスを入力し、[Connect] を押します。入力は以下のどの表記形式でも受け付けられ、RizomUV側で自動的に 6200@192.168.1.10 という完全な形式に補完されます。

  • 192.168.1.10 ← 単体のIPアドレスまたはホスト名(ポート6200が自動補完されます)

  • 192.168.1.10:6200 ← ホスト:ポート形式

  • 6200@192.168.1.10 ← LM-Xの標準形式

[Connect]を押すとアドレスが保存され、即座に接続検証が行われます。[Run]ボタンが緑色に変わったら、ボタンを押して作業を開始できます。何らかの問題がある場合は、「Status」ボックスにサーバーからの正確な応答が表示され、「Suggestions」ボックスに対処方法が表示されます。

 

確定前にテストする

[Connect]の横にある [Test] ボタンは、現在の設定内容を変更することなく指定先アドレスへの疎通確認を行います。名前解決、ping、TCPポート6200の接続可否を検証し、ライセンスサーバーからの応答が得られた場合は「提供中の機能」や「空きトークン数」まで確認します。検証結果はコピー用ボタン付きのプレーンテキストで出力されるため、サポートへ問い合わせる際にそのまま提出できます。なお、テスト実行によってトークンが消費されたり、保存済みの設定が上書きされたりすることはありません。

サーバー停止時でもアプリがフリーズしなくなりました

RizomUVはLM-X本体に問い合わせを行う前に、まず数秒間でネットワークの到達性を事前確認する仕様に改善されました。そのため、アドレス誤りやサーバーが停止している状態でも、アプリが約1分間フリーズ(無応答)することなく、即座にエラーメッセージが表示されます。また、モード選択画面に戻った際も、「License Server」カードには前回のチェック結果が保持されます(正常時は緑色の「working」、異常時は赤色の「not working」)。

旧ビルド(2025以前のバージョン)の場合

ライセンス設定欄が1つの「License location」に統合されており、入力ルールが厳格です。必ずコロンではなく「@」を用いて、正確に 6200@192.168.1.10 と入力してEnterキーを押す必要があります。6200:192.168.1.10 と入力するとファイルパスとして誤認識され、License location undefined or incorrectly defined(ライセンスの場所が未定義・不正)というエラーになります。

また、ここでは [Browse License File]ボタンを絶対に使用しないでください。このボタンはノードロック専用であり、誤ってフローティング用の .lic を指定してしまうトラブルが最も多発していました(※RizomUV 2026以降では[Browse]ボタンが「This Computer」モードにしか配置されないため、この誤操作は防止されています)。

RizomUV起動後は、アプリ内の「License Manager」パネルから同様のチェックが可能です。パネル内の[Test]ボタンを押すことで、作業セッションや使用中のトークンを解放・切断することなく、安全に同一の疎通テストを実行できます。

 

代替手段 — 環境変数「LMX_LICENSE_PATH」による指定

UIダイアログに手動でアドレスを入力する代わりに、環境変数を設定して接続先を指定することもできます。これは実習室やスタジオなどで多数のマシンを一括展開する際に有用であり、RizomUVのSDKや、Houdiniなどのホストアプリケーション連携でライセンスサーバーを自動認識させる場合には必須となります。

# Windows — 管理者権限のコマンドプロンプトからマシン全体(システム環境変数)に設定
setx /M LMX_LICENSE_PATH 6200@192.168.1.10

# Linux — /etc/profile に追記
export LMX_LICENSE_PATH=6200@192.168.1.10

どちらか一方の方法のみを使用してください(両方の併用は厳禁)

環境変数の値は、正確に 6200@192.168.1.10 と指定します(コマンド文字列全体を誤って値に含めたり、.lic ファイルのパスを指定したりしないでください)。

もし以前にUIダイアログ側でアドレスを手動入力していた場合は、この環境変数を削除してください(「ユーザー環境変数」と「システム環境変数」の両方を確認してください)。古い値や不正な書式の変数が残っているとそれが優先され、サーバー側の障害のように見える原因不明のエラーを引き起こします。

また、環境変数はユーザー単位ではなく必ずマシン全体(システム環境変数)に設定してください。ユーザー単位で設定すると、その変数を設定した特定のアカウントでしかライセンスが認識されなくなります。

 

RizomUVクライアントのサイレントインストール

# 進行状況バーのみ表示するサイレントインストール
RizomUV_VS_RS_2026.0.exe /SILENT /NORESTART

# 完全な無人インストール(UI表示・メッセージボックス一切なし)
RizomUV_VS_RS_2026.0.exe /VERYSILENT /SUPPRESSMSGBOXES /NORESTART

[すべてのインストーラーコマンドラインスイッチ一覧 →]

 

更新、トークンの追加、サーバーの移行

ライセンス情報に変更が加わるたびに、新しいライセンスファイルが生成されます。古いファイルが自動的に更新されることはありません。サーバー上に古いライセンスファイルが残り続けている状態は、サポートに寄せられる「一晩で突然動かなくなった」という問い合わせの中で最も頻度が高い原因です。

ライセンスを更新した、またはトークンを追加した場合

  1. Webアカウントの「Licenses」タブから .lic ファイルを再ダウンロードします。

  2. サーバーから古いライセンスファイルを削除します。新しいファイルの隣に残したままにしないでください。

  3. lmx-serv.cfg で指定されているパスと整合性を保ちながら、新しいファイルを配置します。

  4. LM-Xサービスを再起動し、lmx-serv.log で正常に読み込まれたかを確認します。

※ワークステーション(クライアント端末)側で行う作業は一切ありません。 再インストール、再設定、クライアントバージョンの更新などはすべて不要です。

ライセンスサーバーを別のマシンへ移行する場合

  1. まず、新しいサーバーマシンのHost IDを確認し(ステップ2)、Webアカウント上で登録・紐付けを行います(ステップ3)。

  2. 2台のサーバーが同時に応答してしまう事態を防ぐため、古いマシン上のLM-Xサービスを停止します。

  3. ステップ1からの手順に従って、新しいサーバーにLM-Xをインストールし設定します。

  4. サーバーのIPアドレスが変更された場合は、各ワークステーション側の接続先指定(6200@…)を更新します(※ワークステーション側での作業が必要になるのは、この「IPアドレスが変更された場合」のみです)。

ワークステーション側の変更はフローティングライセンスに影響しません

新しいPCへの買い替え、Windowsの再インストール、マザーボードの交換、ネットワークカードの交換など、そのいずれもライセンスには何ら影響しません。ライセンスはあくまでサーバー側に紐付いています。ハードウェア変更後に特定のマシンでRizomUVが動作しなくなった場合、その原因はライセンス側ではなく、そのワークステーション自身のネットワーク設定にあります。Host IDの変更手続きを行う必要はありません。

 

各エラーメッセージの実際の意味と対処法

画面に表示されている文字列と一致する項目を探してください。RizomUVでは、「Status」ボックスの[Copy]ボタンを押すとステータステキスト全体がクリップボードにコピーされ、[Test]ボタンのレポートにはネットワーク側の詳細な診断結果が出力されます。

 

 

ワークステーション上のRizomUVライセンスウィンドウ内にて

エラーメッセージ 原因 対処法

Unable to connect to license server


 

/ Error receiving message over network


 

(ライセンスサーバーに接続できません / ネットワーク経由でのメッセージ受信エラー)

サーバーに到達できていません。 IPアドレスやポート番号の誤り、またはTCP 6200番ポートが遮断されています。Pingが通るだけでは疎通確認として不十分です。 サーバーとクライアントの両マシン、およびネットワーク上のファイアウォールでTCP 6200が開放されている必要があります。RizomUV 2026の[Test]ボタンを押すか(PingとTCPの成否が個別にレポートされます)、ワークステーションから lmxendutil -licstat -host … -port 6200 を実行して切り分けてください。

Feature not found


 

(機能が見つかりません)

サーバーへの接続自体は成功していますが、有効なRizomUVのライセンス機能が提供されていません。 ほぼ確実にサーバー側の問題です。ライセンスファイルが期限切れであるか、正しく読み込まれていないか、別のライセンスファイルが指定されています。サーバーの lmx-serv.log を確認してください。具体的な原因がログ内に記載されています。

HostID does not match license


 

(HostIDがライセンスと一致しません)

ライセンスファイルが別のマシンに紐付いています。 ステップ2の手順でサーバーの物理ETHERNETアダプターのHost IDを再確認し、Webアカウント上で正しく登録し直してください。その後、新しい .lic をダウンロード・差し替えを行い、サービスを再起動します。何も変更していないのに突然発生した場合は、物理カードではなく仮想アダプターやVPNアダプターのMACアドレスに紐付けてしまった可能性があります。

Unable to use network license as a local license


 

(ネットワークライセンスをローカルライセンスとして使用できません)

フローティング用の .lic ファイルをクライアントPC上で直接開こうとしました。 各クライアントPCからそのファイルを削除してください。ライセンス選択画面で「License Server」→[Connect]を選択し、サーバーのアドレスを入力して接続します。

License location undefined or incorrectly defined


 

(ライセンスの場所が未定義・不正)

入力欄が空欄であるか、書式が正しくありません。 サーバーのIPアドレスまたはホスト名を入力して[Connect]を押してください。RizomUV 2026では 192.168.1.10、192.168.1.10:6200、6200@192.168.1.10 のいずれも受け付けられますが、旧ビルド(2025以前)では「@」を含めた正確な構文(6200@192.168.1.10)が必要です。

License server version is lower than the client


 

(ライセンスサーバーのバージョンがクライアントより古い)

サーバー上のLM-Xのバージョンが古すぎます。 ステップ1に記載された最新パッケージを再インストールしてください。サーバーのアップグレードに追加費用は発生せず、古いバージョンのRizomUVクライアントも引き続き問題なく動作します。

Software version does not match license


 

(ソフトウェアバージョンがライセンスと一致しません)

以下の2つの状況のいずれかです。

【フローティングの場合】 LM-Xサーバーのバージョンがベンダーモジュールより新しい状態です(x-formation.comから直接ダウンロードした場合に発生します)。Rizom-Labが提供するインストーラーを入れ直してください。


 

【永久ライセンスの場合】 お持ちのライセンスの保守期限よりも新しいRizomUVビルドを起動しています。保守期間内の旧ビルドをインストールするか、ライセンスの保守を延長(Extend)してください。

Request for more licenses than available on license server


 

(利用可能な上限を超えるライセンス要求)

所持しているすべてのトークンが既に使用中(チェックアウト済み)です。 他のユーザーがRizomUVを終了してトークンが返却されるのを待つか、追加のトークンを購入してください。[Test]ボタンのレポートや lmxendutil -licstat コマンドで、現在使用中のトークン数と空き数を確認できます。

Feature not allowed to run on terminal server clients


 

(ターミナルサーバークライアントでの実行が許可されていません)

リモートデスクトップ(RDP)、Citrix、クラウド仮想デスクトップ(VDI等)上で実行しようとしています。 Rizom-Labサポートへ連絡し、利用環境の構成を伝えてください。これはライセンス側の設定(フラグ)変更で対応可能です。

“not working at last check” on the License Server card


 

(License Serverカードに「前回のチェック時に動作しませんでした」と表示)

RizomUVが前回チェックを試みた際に、保存されたサーバーへの接続に失敗しました。 [Connect >]を押して設定画面を開き、[Test]を押してどのレイヤーで失敗しているかを確認・解消した上で[Connect]を押してください。検証に成功するとカードのバッジが緑色に変わります。

Dialog frozen, no message (older builds)


 

(旧ビルドでダイアログがフリーズし、メッセージが出ない)

応答のないサーバーからのタイムアウトを待機しています。 2025以前の旧ビルドでは、LM-Xのタイムアウト(約1分間)を待つ仕様になっています。1分ほど待機した後に正しいアドレスに修正してください(※RizomUV 2026では数秒で接続不可を検知するため、このフリーズは発生しません)。原因自体は表の1行目(通信遮断)と同じです。

 

サーバー上の lmx-serv.log にて

ログの出力内容 原因 対処法

WARNING: No licenses to serve.


 

(警告:提供可能なライセンスがありません)

サーバー自体は起動しましたが、ライセンスを何も読み込めていません。 lmx-serv.cfg に LICENSE_FILE の行が存在しないか、間違ったパスを指定しているか、または _START_LICENCE_ ブロックの内側に記述されています(ステップ5参照)。

WARNING: <path>: Unable to read file


 

(警告:<パス>:ファイルを読み込めません)

指定されたパスに、読み取り可能なファイルが存在しません。 パスの入力ミス、.lic 拡張子の欠落、またはサービス実行アカウントにそのフォルダへの読み取り権限がないことが原因です。

WARNING: Windows firewall blocks TCP port 6200


 

WARNING: Windows firewall blocks UDP port 6200


 

(警告:WindowsファイアウォールがTCP/UDP 6200ポートをブロックしています)

サーバー自身がポートの遮断を検知して警告を出しています。 TCP 6200 を開放してください(RizomUVが実際に使用するのはTCPのみです)。UDPに関する警告は無視して問題ありません(LM-Xはサーバーの自動検出にのみUDPを使用しますが、RizomUVは自動検出を行わないためです)。

WARNING: Feature VS (v1.0) … is ignored because it duplicates feature VS (v1.0) in <other file>


 

(警告:機能VSは<別ファイル>で重複しているため無視されました)

1台のサーバー上に2つ以上のRizomUVライセンスファイル(.lic)が配置されています。 ファイルを1つだけにしてください。ライセンスを合算してトークン数を統合した単一ファイルの発行をサポートへ依頼してください。

WARNING: Feature Save (v1.0) is ignored because it has expired.


 

(警告:機能Saveは有効期限が切れているため無視されました)

ライセンスが期限切れであるか、更新手続き後に古いファイルが残ったままになっています。 新しいファイルを再ダウンロードし、古いファイルを削除してサーバーを再起動してください。Webアカウント上で契約が有効になっている場合は、依然として更新前の古いファイルが読み込まれている状態です。

WARNING: Feature VS (v1.0) is ignored: (Err: 10) HostID does not match license.


 

(警告:機能VSは無視されました:(Err: 10) HostIDがライセンスと一致しません)

このマシンとは異なるMACアドレスにライセンスが紐付いています。 ステップ2でサーバーの物理Host IDを確認し、ステップ3でアカウントに再登録した後、新しい .lic をダウンロードして差し替えてください。

Unable to access lockfile …\x-formation\rizomlab.lock


 

(ロックファイルにアクセスできません)

ベンダー「RIZOMLAB」用の別のLM-Xサーバーが稼働中であるか、パーミッション(権限)に問題があります。 もう一方のLM-Xサービスを停止・アンインストールし、残ったロックファイル(.lock)を手動で削除してください。また、サービス実行アカウントがそのフォルダへの書き込み権限を持っていることを確認して再起動します。

LM-X SUBSCRIPTION VERSION: Software version does not match license


 

(LM-Xサブスクリプションバージョン:ソフトウェアバージョンがライセンスと一致しません)

導入されているLM-X本体が、ベンダーモジュールよりも新しいバージョンです。 現在のLM-Xをアンインストールし、ステップ1で配布されているRizom-Lab専用パッケージをインストールし直してください(x-formation.comから直接入手した汎用版を使うと発生します)。
ログファイルが一切生成されない サービス自体が正常に起動できていません。 ターミナル(コマンドプロンプト)からサーバー実行ファイル(lmx-serv)を直接起動し、標準出力を確認してください。通常はベンダーモジュール(liblmxvendor.dll / .so)が存在しないか、別のLM-Xインスタンスが既にポートを占有していることが原因です。

 

サポートへ送るべき情報

スクリーンショット単体だけでは、ライセンスサーバーのトラブル原因を診断する情報として不十分なケースがほとんどです。初回の問い合わせメッセージで次の3点をお送りいただければ、追加の確認質問でやり取りを往復させることなく、通常は初回の返答で解決策をご案内できます。

  1. lmx-serv.log

    過去の起動ログではなく、不具合・問題が発生している最中(または発生直後)に取得したサーバーログ。

  2. lmx-serv.cfg

    サーバーの設定ファイル本体。

  3. クライアント側の診断情報

    • RizomUV 2026の場合: ライセンスウィンドウの[Test]レポート(専用のコピーボタンあり)および「Status」ボックスのテキストの両方。

    • 旧ビルド(2025以前)の場合: ステータステキスト横のコピーボタンで取得した内容。

サーバー側の2つのファイルは、いずれもLM-Xのインストールディレクトリ内にあります(Windowsの場合、デフォルトでは C:\Program Files\X-Formation\LM-X End-user Tools 5.4 x64\)。

 

ライセンス管理システムの公式リファレンス(参考リンク)

LM-X エンドユーザーツール / サーバー設定ファイル

(※本ガイドの手順に沿ってセットアップを進める限り、基本的にこれらのドキュメントを直接参照する必要はありません。)

問題が解決しない場合は、Born Digital サポートまでお問い合わせ下さい。

※ 問い合わせ対応はBorn Digitalより製品をご購入頂きましたお客様のみのサービスとなります。ご了承下さい。
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