シーン上のライトをライトグループに分け、diffuse や specular などの AOV をライトグループ毎に取得して、より柔軟な合成作業を行う事ができます。
ここではこのシーンにある5つのライトを4つのグループに分けて、それぞれのライトのみの効果によるAOVを取り出してみます。
サンプル ダウンロード |
ライトでの設定
シーンにある5つのライトをグループに分けます。
- 左から当たる directionalLight1 を選択して、アトリビュートエディタで directionalLightShape1 のタブを表示します。 directionalLightShape1 > Arnold > Visibility > AOV Light Group は既定では「default」となっていますので、任意の名称に変更します。 ここでは左から当たるライトなので「left」としておきます。
- 右から当たる directionalLight2 でも同様に、AOV Light Group を「right」とします。
- directionalLight3,directionalLight4 はどちらも正面から当たるライトなので、AOV Light Group を「flont」とします。 こうする事で「flont」というライトグループとして一括して扱うことができます。
- aiSkyDomeLight1 はAOV Light Group を「Sky」とします。
レンダー設定
AOVでライトグループ毎に取り出す設定をします。
- レンダー設定 > AOVS のタブで diffuse をアクティブにし、diffuse の行の右にある▽から Select AOV Nods を実行します。
- するとアトリビュートエディタに aiAOV_diffuse が表示されます。 このうち AOV Attributes > Light Group で設定してゆきます。
- Global AOV
こちらがアクティブになっていると全てのライトグループが含まれる画像が書き出されます。 ファイ名は「プリフィックス」となります。 - All Light Groups
これをアクティブにすると全てのライトグループの画像がそれぞれ出力されます。 ファイル名は「プリフィックス_ライトグループ名」となります。 - light Groupes List
ここに登録されたライトグループの画像のみが出力されます、複数のライトグループを指定したい場合はスペース区切りとします。 ファイル名は「プリフィックス_ライトグループ名」となります。
右のリストをクリックしてライトグループ light Groupes List に入力可能です。 複数指定したい場合はアウトライナーの要領で、[Shif]や[Ctrl」を押しながらクリックします。
- Global AOV
- ライトグループ毎の画像を取りたいAOVで同様の設定を行います。
- レンダリングすると指定したライトグループのAOVが書き出されます。
diffuse
Global |
left |
flont |
right |
sky |
specular
Gloval |
left |
flont |
right |
sky |
なおbeautyとshadowをライトグループ毎に書き出すには、別途設定が必要です。