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新しいQuantize ColorノードとPalleteノードを使用する方法

Substance Designer 14.0がついにリリースされ 新しいノードが多数追加されました!

その中には新しいQuantize Colorノードや 待望のKuwaharaフィルターも含まれています。この2つを使用しどのようなことができるのか一緒にみてみましょう。

Quantize Grayscaleは画像内の グレースケール値の数を減らしてこの階段効果を作り出すノードです。

過去のバージョンではこのノードのカラー版もありましたがRGB各チャンネルを個別に調整する必要があり視覚的な結果をコントロールすることが少し困難でした。

そこで今回のメジャーリリースではより強力で直感的な新しいQuantize Colorノードが追加されました。

 

大きな変更点は画像全体をコントロールするための スライダーが追加されたことです。

これにより操作が非常に簡単になりました。輪郭をスムーズにしたり ディザリングを追加したりすることができます。

 

Quantize ノードには複数の出力があります。

Outputでは最終画像が出力されますが

そのほかにはPalleteやIDなど出力することができます。

パレットをダブルクリックすると線状のプレビューが表示され、左にズームインすると保存されている すべての色が見えます

 

Max Color Amountを増やすとどうなるか見てください

 

色は三次元のオブジェクトなので一次元で順序付けるのは実際にはかなり難しい作業です。
このノードでは3つのソート方法から選ぶことができます。

デフォルトではZ順序が設定されており色の近接性を保ち色相や明るさの変化を最小限に抑えた連続的な見た目を提供します。

色相でソートすることもできますし、

代表性でソートすることもできます。


代表性は色が占めるピクセルの量によって分配され、最も多くのピクセルを占める色が最初に来て以降順に並びます。

取得できるこのパレットで何ができるのでしょうか?

例えばこの量子化された結果が気に入ったとしても特定の色を変更したい場合があります。

この赤が暗すぎるためもう少し明るくしたいといった場合です。

 

変更は「Modify palette」ノードを使って行うことが可能です。

PalleteとIDを「Modify palette」ノードに接続し

アンカーで色を選択するか

インデックススライダーを使って色を選択できます

 

前のQuantize Colorで前から4つ目のカラーです。

そこでModify Color PaletteノードのColor Indexは0から始まるので3に設定し

「Color spread」スライダーを使って隣接する色も取り込むように設定し、Overrider Colorで置き換えたい色を選択します。

またコントラストや不透明度を調整して結果を微調整できます。

ここまでは良いですがもし全体のパレットを変更してすべての色を 置き換えたい場合はどうでしょうか?

その場合、「Create color palette」ノードが役立ちます。

このノードを使って最大16色までの カラーパレットを作成できます。

スポイトツールやグラデーションを使って色を選ぶことができます。

さらに色が必要な場合はパレットを連結し追加することもできます

例えばこの花柄のパターンを再着色したいとしましょう。

そのために必要なものは 新しいパレットとそれを適用する方法です。つまり、ここで必要なのはCreate PaletteノードとApply Paletteノードの両方です。

 

まずApply Color PaletteノードにQuantize ColorのIDを接続し、Create Color PalleteのPalleteをApply ColorのPalleteへ接続し 結果をプレビューします

このノードでは調整することは何もありません。ピックした新しい色に画像の色が置き換わるだけです。

Create Paletteノードはデフォルトで 16色の色相を持っていますが、今必要なのは8色だけです。
必要な色を選んでいきましょう

オリジナルのパレットを固定して

Create Color PalleteのPalleteを並べて表示し元の配色を確認しながら、各色を簡単に変更することができます。

このようにPalleteを変えることで

完全に再着色された画像が完成します。

複数のブレンドやマスク 均一な色などを使用する代わりに1つのノードで全体のカラーマップを公開し 変更することができます。

パレットからマスクを抽出したい場合は「ID to mask grayscale」を使用できます。

ここでは黒い背景をマスクアウトするために使用します。

ID to Mask GrayscaleでIDを変更することで

必要な色の場所をマスクとして取得することができます。

これが新しいQuantize ColorノードとPalleteノードを使用する方法です。

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