概要
本記事では、SideFXが公開している GAME JAM STARTER KIT から PIPE(パイプ)を Unreal Engine を使って解説します。
GAME JAM STARTER KIT のダウンロードはこちらから:
https://www.sidefx.com/ja/tutorials/game-jam-starter-kit/
レベルに合ったパイプやケーブルをコントロールカーブを使って形状を制御することで、すばやく作成できます。 レベルに必要なルックに応じて、単一パイプまたは複数のパイプをカーブに沿って描画できます。
ツールの使い方
パイプはカーブを軸として生成されます。
このツールで生成できるパイプは三種類あります。
一般的な Base pipe とより滑らかに曲がる Smooth pipe と細く滑らかな Cables です。
Pipes amount で配置するパイプの数を増やせます。
上は値を 2 にした場合で、二本のパイプがカーブを挟むようにして伸びています。
Spacing pipes でパイプ間の距離を変更できます。
Pipes direction で向きを指定できます。たとえば Y 方向(Houdini 内部での上向き)にすると、
Houdini 内部で法線方向を向いたパイプを整列させることができます。
Force direction にチェックを入れると、
パイプ全体の法線方向が統一されます。
あらゆる場面ではなくとも、配管を強制的に整列させる場面に使うことができます。
ただし場合によってはパイプが捩れることがあるので、注意が必要です。
パラメータの変更
Base pipe
Radius pipe でパイプの半径を変更できます。
Corner bevel amount でジョイント間の距離を調整できます。
さらに、Bevel divisions と Pipe divisions でそれぞれの分割数を調整します。
Smooth pipe
Base pipe よりも滑らかなパイプです。
滑らかな分ポイントが多くなっているため、ジョイントが大量に配置されます。
変更できるパラメータとして、
ジョイント間の距離(ジョイントの数)、パイプの半径、分割数があります。
Cables
Radius, Divisions, Rows Spacing についてはこれまでのパラメータと同様の働きをします。
Solve overlap は、ケーブルの重なりをほどく処理をします。
上の二枚のクリップは、左がデフォルトのままチェックしていないもので、右がチェックしたものです。
左では中央でケーブルが別のケーブルを貫通していますが、右は片方が手前に出ています。
複雑な配線をしたりケーブルの本数を増やすと不自然になることもありますので、このオプションを使って自動的に配線を正すことができます。
Output
Normal model を 0 にすると、モデルが持つポリゴンが全て出力されます。
最大にしたとき、モデルは滑らかな状態で出力されます。
二種類のパイプに加えてケーブルを自由に配置することができ、また本数や太さも変えることができます。
シーンに合ったものを選び、また微調整もできます。
本ツールを使って、パイプとケーブルをカーブに沿って配置することができました。
マップによっては大量のパイプを整然と並べる必要があったり、また雰囲気を形作るのにも役立ちます。