Maya Security Toolsをインストールすることで下記のドキュメントを確認することができます。
Maya Security Tools は、2 つの Maya プラグインをインストールします。MayaScanner.py と MayaScannerCB.py です。これらのプラグインは、Maya シーン ファイルとスタートアップ スクリプトをスキャンして悪意のあるスクリプトを検出するために使用されます。悪意のあるスクリプトが検出された場合は、ファイルをクリーンアップするオプショ ンが用意されています。
MayaScanner.py と MayaScannerCB.py はデフォルトではロードされません。プラグイン マネージャからこれらをロードする必要があります。
Maya の中から実行する
MayaScanner がロードされると、ファイル(File)メニューにスキャン ファイル(Scan File)とスキャンカレント シーン(Scan Current Scene)という 2 つの新しい項目が追加されます。スキャン ファイル(Scan File)ではスキャンする Maya シーン ファイルを選択し、スキャン カレント シーン(Scan Current Scene)では現在ロードされているシーン ファイルをスキャンします。
MayaScannerCB を Maya にロードすると、シーン ファイルが自動的にスキャンされます。
注意:スキャンは再帰的には行われません。シーンファイルに参照が含まれている場合、参照された各ファイルを個別にスキャンする必要があります。つまり、各ファイルをスキャン ファイル(Scan File)を使用してスキャンするか、Maya にロードしてスキャン カレント シーン(Scan Current Scene)を使用してスキャンする必要があります。
シーンファイルがクリーンな場合、「Scan completed: no issues found(スキャンが完了しました:問題は見つかりませんでした)」というメッセージがスクリプトエディタに表示されます。
ファイル内に悪意のあるスクリプトが検出されると、警告が発生し、ポップアップウィンドウが表示され、ファイルをクリーンアップするか終了するように促されます。
ファイルをクリーンアップすることを選択した場合、ファイルを保存して終了するか、保存せずに終了するかのプロンプトが表示されます。
ファイルが名前のない新しい未保存のシーンにインポートされている場合、保存す るオプションはありません。
この場合、Maya は終了します。
メモ: クリーン セッションに戻るには、Maya を終了して再起動する必要があります。
インタラクティブモードでの実行
Windowsのインタラクティブモードでシーンファイルをスキャンしてクリーンアップするには、次を実行します。
maya -file "<scene_file>" -command "evalDeferred (\"loadPlugin MayaScanner; MayaScan;\")"
LinuxやmacOSでインタラクティブモードでシーンファイルをスキャンしてクリーンアップするには、次を実行します。
maya -file '<scene_file>' -command 'evalDeferred("loadPlugin MayaScanner;MayaScan;")'
Batchモードでの実行
Windowsのバッチモードでシーンファイルをスキャンしてクリーンアップするには、次のようにします。
maya -batch -file "<scene_file>" -command "evalDeferred (\"loadPlugin MayaScanner; MayaScan;\")"
LinuxやmacOSでバッチモードでシーンファイルをスキャンしてクリーンアップするには、次のようにします。
maya -batch -file '<scene_file>' -command 'evalDeferred("loadPlugin MayaScanner;MayaScan;")'
Batch モードで動作しているときは、ファイルは自動的にクリーンアップされ、保存されます。
注: Maya がバッチ モードで動作している場合、終了時に UI 設定は保存されません。
ログの記録
Maya Security Tools は、Windows では %TMPDIR% に、Linux と macOS では $TMPDIR にある MayaScannerLog.txt にログを書き込みます。