今回のゴール
Houdiniのライセンス管理ツールで「高度な設定(アカウント管理やWebhookなど)」を行うために、管理者が安全にログインするための「パスワード」と「通信の暗号化」を設定します。
必要な手順は以下の4ステップです。
暗号化のための証明書を作る
ログイン用のパスワードを作る
設定ファイルsesinetd.iniに書き込む
ライセンスサーバーを再起動して反映させる
ステップ1:暗号化のための「証明書」を作る
まずは、Houdiniをインストールした時に一緒に入ってくる、専用のコマンドツールを使います。
Houdini付随のCommand Line Toolsを開きます。
半角英数で以下のように入力し、Enterキーを押します。
sesictrl gen-certificateこれで暗号化用のファイルが2つ作られます。画面に「どこにファイルを作ったか」が表示されるので、その場所をメモしておいてください。
- 作成された2つのファイルをC:¥Windows¥keys¥にコピーします。
C:\Windows\keys\cert.pemとC:\Windows\keys\private.pem
ステップ2:ログイン用の「パスワード」を作る
次に、あなたがログインする時に使うパスワードを準備します。設定ファイルにパスワードをそのまま書くのはセキュリティ上危険なので、コンピュータ用の暗号文字列に変換します。
先ほどのコマンドラインをそのまま使います。
以下のコマンドのあなたの好きなパスワードの部分を、実際に設定したいパスワードに変えて入力し、Enterを押します。
(例:パスワードを「apple123」にしたいならsesictrl hash-password apple123と入力)sesictrl hash-password あなたの好きなパスワードすると、画面に長くて複雑な文字列(例:
$6$xxxx...のようなもの)が表示されます。これが「暗号化されたパスワード」です。
この長い文字列をマウスでなぞって選択し、右クリックまたはキーボードの Ctrl+C でコピーして、メモ帳などに貼り付けておきます。
(※デフォルトのユーザー名は「admin」になります。もしユーザー名を変えたい場合は、さらにsuperuserUser=好きな名前も追記します)
ステップ3:設定ファイル(sesinetd.ini)を編集する
設定ファイルを書き換えますが、Windowsの重要なフォルダ内にあるため「管理者権限」を使ってメモ帳を開く必要があります。
C:\Windows\keysというフォルダに移動し、sesinetd.iniというファイルを見つけて管理者権限で開きます。- ファイルの一番下の行に、以下の4行を追記します。
※cert.pemとprivate.pemを異なる場所へ保存した場合、その場所へのパスを追加します。
enableSSL=true
sslCertFile=C:\Windows\keys\cert.pem
sslPrivateFile=C:\Windows\keys\private.pem
superuserPassword=ステップ2でメモした長い文字列- 「ファイル」>「上書き保存」をクリックしてメモ帳を閉じます。
ステップ4:ライセンスサーバーを再起動する
設定ファイルを書き換えたら、サーバーに「新しい設定を読み込むでもらうために再起動が必要です。
Windowsのスタートボタンをクリックし、
サービス(またはservices.msc)と入力して、歯車マークの「サービス」アプリを開きます。ズラッと並んだリストの中から、「HoudiniLicenseServer」(または Houdini License Server)を探します。(アルファベット順に並んでいます)
見つけたら、それを右クリックして「再起動」をクリックします。
数秒待って、再起動のバーが消えればすべて完了です!
ステップ5:ログインして確認する
お疲れ様でした!これで準備完了です。実際にログインして確認しましょう。
- ライセンスサーバー上でHoudini License Administratorを起動します。
- ライセンスサーバー名をクリックし、OverviewタブからLicense Server Loginをクリックします。
- 表示されたウィンドウにID(デフォルトだとadmin、変更した場合は変更した文字列)とパスワードを入力します。
※パスワードは暗号化されたものではなく、ステップ2で決めた暗号化されるまえのパスワードを入力します。
- Loginボタンをおすことでログインが完了します。