Frame.io買収から少し時間が経ちましたが、いよいよAdobe Creative Cloudユーザー向けに提供が開始されました。
以下にアドビ社が発表した内容を掲載したのでご確認ください。
米国カリフォルニア州サンノゼ発:アドビ(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、4月12日(米国時間)、業界をリードするビデオコラボレーションプラットフォームであるFrame.ioを数百万にのぼるAdobe Creative Cloudメンバーに提供開始し、Adobe After EffectsのM1ネイティブサポートを含むAdobe After EffectsとAdobe Premiere Proの最新バージョンをリリースしたことを発表しました。Frame.ioをAdobe Creative Cloudに組み込んだ「Frame.io for Adobe Creative Cloud」を活用すれば、プロデューサー、代理店、クライアントなどの主要なプロジェクト関係者がクラウド上で映像編集者とシームレスにコラボレーションできるようになります。これは業界初の、ポストプロダクション特化型のレビューおよび承認ワークフローであり、制作者が最終承認を得るまでのプロセスをこれまでになく迅速かつ容易なものにします。かつてないほど大量のコンテンツが作成され、遠隔地でのチームワークがニューノーマル(新常態)となりつつあるデジタル経済において、ビデオコラボレーションソリューションへの需要は高まってきています。
※当資料は、2022年4月12日(米国時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
Adobe Creative Cloud サブスクリプションの一環として提供されるこの機能が映像制作者にもたらすメリットは以下のとおりです。
- 制作進行中の作品を世界中のレビューアー(人数無制限)と共有できます。
- Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsのタイムラインを離れることなく、レビューアーからコメントや注釈をビデオのフレーム単位で直接取得(英語)できます。
- Frame.ioの高速ファイル転送技術により、100GBのFrame.io専用ストレージを介したメディアの高速アップロードとダウンロードがおこなえます。
- 最大5つのプロジェクトに他のリモートユーザーと同時に取り組むことができます。
- 映像編集者やモーションデザイナーなどの作業担当者にカメラからのフッテージを最速で、最も簡単かつ安全に受け渡せる「Camera to Cloud」ワークフローが使用できます。
価格と提供開始時期
本日(4月12日米国時間)より、Frame.io for Adobe Creative Cloudは、Adobe Premiere ProとAdobe After Effectsにプリインストール提供されます。Adobe Creative Cloudメンバーは、Adobe Premiere ProまたはAdobe After EffectsからAdobe IDを使ってFrame.ioにログインすることができます。Adobe Premiere ProおよびAdobe After Effectsアプリのアップデートは、本日より全世界に段階的におこなわれ、今週末までにはすべての資格あるメンバーに対して提供される予定です。
すでに提供が開始されている方もいらっしゃるかと思いますが、今週末にかけ順次提供されるようなので、ご確認ください。
Adobe Creative Cloud 向け Frame.io | よくある質問はこちら
Frame.io for Adobe Creative Cloudに関する情報がAdobe Blogにも掲載されているので、併せてご覧ください。
▼ Adobe Premiere ProとAdobe After EffectsがFrame.io for Adobe Creative Cloudを搭載
▼ Adobe After Effectsの新機能:Apple M1のネイティブサポート、Frame.io for Adobe Creative Cloudの搭載とシーン編集検出機能
▼ Adobe Premiere Proの新機能:読み込みと書き出しフローの刷新、 Frame.io for Adobe Creative Cloudの搭載、オートカラー
After Effects、Premiere Proアップデートに関して
Adobe After Effects
- Apple M1へのネイティブサポート(英語)により、M1 Macでは、Intel 10-Core搭載のiMac Proと比較して起動が最大7倍高速化し、コンポジションのレンダリングも2倍速くなりました。これにより、モーションデザイナーのクリエイティビティの可能性が広がり、これまで以上に高速に反復改善のプロセスを回せるようになりました。
- Adobe Sensei搭載の「シーン編集検出」機能は、編集済みクリップに含まれるシーンの繋ぎ目を自動的に検出し、シーンを個別のレイヤーとして配置したり、編集ポイントにマーカーを作成して、プロジェクトのセットアップを迅速化します。
- 「拡張ビューア」では、ドラフト3Dプレビューを有効化した際に、フレームの外側にある2Dおよび3Dオブジェクトも表示されるようになり、デザインの確認、3D空間のナビゲート、3Dレイヤーの移動がより簡単におこなえます。フレームからはみ出た部分を隠したり、透明度を変更することで、最終的なショットの見た目を確認することも可能です。
- 3Dレイヤーの「ビン化インジケーター」(英語)は、同じ3D空間で一緒にレンダリングされ、互いに交差したり影を落としたりする3Dレイヤーのグループ(ビン)を示すので、Adobe After Effectsで2D・3Dの各レイヤーがどのように合成されるのかを視覚的に把握しやすくなります。
Adobe Premiere Pro
- 読み込み・書き出しエクスペリエンスの刷新とヘッダーバーUIの追加:先行的にパブリックベータ版に搭載されていたこれらの強化により、コアワークフローのデザインが一新され、より直感的かつビジュアルなものになりました。
- 新しい読み込みモード(英語)は、従来のように新規プロジェクトの仕様設定から始まるのではなく、異なる場所に保存されたファイルをブラウズしたりプレビューしながら読み込むファイルを指定していく、よりメディアにフォーカスしたワークフローを提供します。これにより、映像のプロはより速く、初心者ユーザーはより簡単にプロジェクトを始められます。
- ヘッダーバー(英語)UIの追加により、読み込み、編集、書き出しの各主要タスクをすばやく切り替えられるようになり、より整理された集中型ナビゲーションが実現しました。
- 新しい書き出しモード(英語)では、YouTube、Facebook、Twitterなどの人気SNSに作品をすばやく、直接アップロードできます。エンコーディングなど各SNSに合わせた推奨書き出し設定から選べるスマートプリセットを搭載しているので準備の手間も省かれ、初心者ユーザーも映像のプロも簡単にコンテンツを投稿できます。
- Adobe Sensei搭載の「オートカラー」(英語)は、AIを使用して経験の浅いユーザーでも迅速にカラーコレクションをおこなえるようにします。初心者ユーザーにはカラー調整に慣れる環境を提供する一方で、経験豊富なユーザーには肌色や空色の微調整に入る前段までの作業を簡素化して、カラーコレクションが迅速におこなえるようになります。この機能は、2021年のAdobe Premiere Proパブリックベータ版で初めて「オートトーン」という名称で導入されました。
- パフォーマンスとワークフローの改善には、カラー分類によるマーカーの表示/非表示機能、オーディオクリップのリミックス処理の進捗インジケーター、トリムモードにおけるループ再生の改善などが含まれます。
- Adobe Stockの無料アセットも追加提供されます。数千もの新しいHDビデオ映像やモーショングラフィックステンプレートなどにアプリから直接アクセスできるので、際立つビデオが制作できます。
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