問題
Maxon チームライセンス管理ダッシュボードでライセンスをユーザーアカウントに割り当てした後、レンダリングマシンのMaxon Appにそのユーザーアカウントでログインする。
同じレンダリングマシンの Maxon App のライセンスを見ると「未割り当て」になっていてライセンスが使えない。
原因
Red Giant Render Only ライセンスは Maxon App ではなく MX1 ツールでライセンス認証をします。MX1ツールを起動し、コマンドプロンプトを利用してライセンス認証する必要があります。
解決
※Red Giant レンダリング専用ライセンスは、AE Renderおよび以下のバージョンでのみ使用できます(2025.05.21 現在)
- Magic Bullet Suite 16 以上
- Trapcode Suite 18 以上
- Universe 6 以上
- VFX Suite 3 以上
それ以前のバージョンをレンダリングしたい場合は、Red GiantまたはMaxon Oneのライセンスをご利用ください。
1. Render Only ライセンスの設定
Render Only ライセンスのエクスポート設定は After Effects で行われます
- コンポジションのエクスポート準備ができたら、レンダリングキューに送信します。
- レンダリングキューで、エクスポートファイルの名前と場所・ 必要なフッテージ出力設定などを設定します。基本的には、Renderボタンをクリックする前準備を整えます。
- プロジェクトをもう一度保存して、After Effectsを終了します。
このプロジェクト ファイルは後でエクスポート手順で使用するので、ファイル名と場所を近くにしておいてください。
2. Render Only ライセンスをアクティベート
ログイン中
- Maxonアプリを起動し、Render Only ライセンスを利用可能なアカウントにログインします。
- 以降の手順ではコマンドラインワークフローに切り替えます。
コマンドラインライセンスのアクティベーション
- ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、ディレクトリを mx1 ライセンスツールがあるフォルダに変更します。
ディレクトリの移動は cd コマンドを使います。mx1 ツールの場所は下記のとおりですが、自分でインストール先を変更している場合は別のディレクトリにある可能性があります。
Mac:cd /Library/Application\ Support/Maxon/Tools/
Win:cd:\Program Files\Maxon\Tools
- そのままターミナルまたはコマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、レンダリング専用ライセンスをアクティベートします。
Mac:./mx1 license activate net.maxon.license.app.fx.bundle_complete-renderonly
Win:mx1 license activate net.maxon.license.app.fx.bundle_complete-renderonly
3. Render Only エクスポートを実行
Render Only ライセンスのエクスポートは、After Effects レンダリングエンジンのコマンドラインツールでである aerender で実行されます。
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ターミナルまたはコマンドプロンプトを開き、ディレクトリを mx1 ライセンスツールがあるフォルダに変更します。
下記の例は After Effects 2024 を使っている場合です。お使いのバージョンに合わせて読み替えてください。
Mac :cd /Applications/Adobe\ After\ Effects\ 2024
Win:cd c:\Program Files\Adobe After Effects 2024
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特定のコンポジションをレンダリングするには下記のコマンドを実行します。
aerender -project [Path_To_Project] -comp "Composition_Name" -output [Path_To_File_Output_With_File_Extension]
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プロジェクト全体をレンダリングするには下記のコマンドを実行します。
aerender -project [Filepath_To_Project]