■問題
レンダリングログの中に"[clm] product information file not found (45)"というログが残っており、Arnoldのレンダリングが出来ません。
■解決方法
"[clm] product information file not found (45)"のメッセージはProductInformation.pitファイルに製品が登録されていないことを指し示しています。あらゆるAutodesk製品はProductInformation.pitへの登録が必須となっております。
ProductInformation.pitファイルは下記ディレクトリに保存されています。
- Windows: C:\ProgramData\Autodesk\Adlm
- Linux: /var/opt/Autodesk/Adlm/.config/ProductInformation.pit
- Mac: /Library/Application Support/Autodesk/Adlm/.config
ProductInformation.pitファイル自体はMayaのようなAutodesk製品のインストール時に作成されています。Arnoldの場合、Arnoldプラグインのインストール時にpitreg ユーティリティを使用してProductInformation.pitファイルへ登録されます。
上記で説明した通り、通常MtoAなどのArnoldのプラグインをインストールするとPITファイルにArnoldの登録がされるのですが、ネットワークインストールをしている環境やインストールが正しく実行されていない場合においてPITファイルにArnoldが登録されないということが発生してしまいます。
この場合、手動にてPITファイルへArnoldの登録を行う必要があります。
PITファイルへの登録に使うpitreg ユーティリティは以下ディレクトリに配置されています。
- Windows: C:\Program Files\Autodesk\Arnold\maya2020\license\pit\pitreg.exe
- Linux: /opt/solidangle/mtoa/2020/license/pitreg
- Mac: /usr/solidangle/mtoa/2020/license/pitreg
さらに古いバージョンのArnoldをご使用の場合、下記のようなディレクトリに配置されています。
- C:\solidangle\mtoadeploy\2017\pit\pitreg.exe
Arnoldをインストールしたマシンにおいて、pitreg を実行します。
実行するとPITファイルにArnoldの情報が追加されます。
実行後、正しくArnoldがレンダリングできるのかご確認下さい。