■概要
Arnold6.2.1.0で追加された環境変数ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAMEの使い方を説明します。
■説明
Arnold6.2.1.0で環境変数ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAMEが追加されたのですが、これはこのバージョンよりライセンスサーバーログのArnoldライセンスのチェックアウト時のログに変更が入ったため、それを補う役割として追加されています。
Arnold6.2.0.1以前のログでは、「arnold.user」がデフォルトで使用されています。
下記ログは、Arnold6.1.0.0のバージョンになります。
9:40:32 (adskflex) OUT: "86985ARNOL_T_F" arnold.user@DESKTOP-CIL6D5N
9:40:32 (adskflex) OUT: "87287ARNOL_2020_0F" arnold.user@DESKTOP-CIL6D5N
9:40:35 (adskflex) IN: "87287ARNOL_2020_0F" arnold.user@DESKTOP-CIL6D5N
9:40:35 (adskflex) IN: "86985ARNOL_T_F" arnold.user@DESKTOP-CIL6D5N
なお、Arnold6.2.1.0以降のログでは、ログにPCのホスト名が使用されるように変更されています。
下記ログは、Arnold7.0.0.0のバージョンになります。
17:18:51 (adskflex) OUT: "86985ARNOL_T_F" DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:18:51 (adskflex) OUT: "87616ARNOL_2022_0F" DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:19:10 (adskflex) IN: "87616ARNOL_2022_0F" DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:19:10 (adskflex) IN: "86985ARNOL_T_F" DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
Arnold6.2.1.0以降のバージョンでも、Arnold6.2.0.1以前のバージョンのログのように記述させる場合、環境変数ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAMEを使用します。
ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAME=arnold.user
このように設定をすることで、Arnold6.2.0.1以前のバージョンと同様のログの記述が可能になります。
また、この環境変数では、<username>、<hostname>のトークンがサポートされています。
仮に、
ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAME=arnold.<username>.<hostname>
と設定をすると、
17:41:59 (adskflex) OUT: "86985ARNOL_T_F" arnold.hosomi.DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:41:59 (adskflex) OUT: "87616ARNOL_2022_0F" arnold.hosomi.DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:42:19 (adskflex) IN: "87616ARNOL_2022_0F" arnold.hosomi.DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
17:42:19 (adskflex) IN: "86985ARNOL_T_F" arnold.hosomi.DESKTOP-90SSNT9@DESKTOP-90SSNT9
Arnoldライセンスのチェックアウト時のユーザー名、ホスト名をカスタムすることが可能です。
※ なお、ARNOLD_LICENSE_CLM_USERNAMEはArnold6.2.1.0以降でのみ有効で、このバージョンより前のバージョンでは設定が反映されません。ライセンスサーバーログの"arnold.user"を変更したいという設定は現状できません(2021年12月現在)