2021/12/9にリリースされたNuke/Blenderのプラグイン3DオブジェクトトラッキングツールKeentoolsのアップデートについて紹介します。
今回のアップデートで強化された機能と追加された機能
アナトミックの強化
今回のリリースでは、新しいアナトミカルアイや待望のフルサイズネックなど、ヘッドジオメトリを大幅に改良しました。また、より多くのデータセットを用いて統計モデルを強化し、多様性とFaceBuilderの複雑な顔の特徴を再現する能力の両方を向上させました。
首のトラッキング
Nukeで首の動きをトラッキングできるようになったことで、次のレベルのエイジングやディエイジング、より良いリライティング、より簡単な顔の置き換えなど、新しい可能性が開かれました。
トラッキングのワークフロー
トラッキングに関しては、今回からオプティカルフローを事前に計算することなく行うことも可能になりました。まだ初期段階であり、実験的なものと考えるべきですが、簡単なトラッキングタスクにはかなり有用に見えるかもしれません。このワークフローのパフォーマンスを向上させる作業は、すでに進行中です!
また、refinementワークフローが少し改良され、最後のフレームと最初のフレームにキーフレームを必要としないようになりました。その代わり、'Refine All'ボタンが押された時に、トラックされた全てのフレームを通過します。
FacialExpressionsノード
既存のノードの更新に加えて、私たちのチームは新しいノードであるFacialExpressionsに取り組んできました このノードの目的は、FaceTrackerやFaceBuilderで作成された顔の表情を包含し、それらを異なる頭部に簡単に適用することで、顔の置き換えやテクスチャパイプラインの整理を容易にすることです。
すべての新機能と改良点は、最新のNuke 13.1、Blender 3.0、そしてBlender 3.1でも利用可能です。
Keentoosに含まれる機能については下記のページをご参考ください。
体験版のダウンロードはこちらから Nuke package and FaceBuilder for Blender