本記事は Houdini Apprentice Advent Calendar 2021 の 11日目の記事です。
SideFX Labsを使用して、OCIOを簡単にセットアップする方法をご紹介します。既に設定されている方は行う必要はありません。
19以前のバージョンは多喜さんの記事が参考になります。
※SideFX Labsをインストールしていない場合、まずは新しいインストールを行ってください。
SideFXLabsのシェルフを開き、一番右を確認するとPreferencesというアイコンがあることがわかります。
これをクリックします。
上記のUIが開くので、OCIO ACES 1.2(Minimal)を有効にします。
Applyを押して、ウィンドウを閉じます。
これを実行するとマイドキュメント\houdini19.0\packagesにLabs_OpenColorIO.jsonが作成されます。
例えば、Scene ViewにてOCIOが有効になったか確認することができます。
Scene Viewの右上にあるPerspをクリックし、Correction Toolbarを有効にします。
ビューポートのカラー設定が表示されますが、まだガンマだけが設定された状態です。
Preferencesでjsonファイルを作成した後、Houdiniの再起動が必要になります。
再起動する前にLabs_OpenColorIO.jsonを確認すると、$OCIO環境変数追加され、自動的にSideFX Labsに同梱されているOCIO ACES 1.2の最小バージョンに構成されます。
SideFXLabsを確認すると目的のファイルが存在することがわかります。
Houdiniを再起動しScene Viewを確認すると、
Enable OpenColorIOが有効になっていることがわかります。
Pyroレンダリングには、ACESカラースペースが推奨されています。
また、以下の二つの環境変数を設定することで、それぞれ OCIO のデフォルトディスプレイとデフォルトビューの設定が可能です。
- OCIO_ACTIVE_DISPLAYS
- OCIO_ACTIVE_VIEWS
よって、 houdini.env の中で、
OCIO_ACTIVE_DISPLAYS = Rec.709 OCIO_ACTIVE_VIEWS = ACES
と設定すれば、Houdini 起動時の Correction Toolbar の OCIO Display の設定は Rec.709、View は ACES となります。
OCIO未設定
OCIO設定済
OCIO未設定
OCIO設定済