この記事ではNuke13に追加されたCryptomatteノードの使用方法について紹介します。
この機能はNuke/NukeX/NukeStudioに含まれます。
NukeのCryptomatteノードは、V-RayやRenderManなどの多くのレンダラーを使用して、DCCアプリケーションからレンダリングされたIDマットを含むCryptomatte出力されたOpenExrデータまたは、Nuke13.1に追加されたEncryptomatteノードを使用してマスクごとにMatteIDがあるものに有効になります。
Cryptomatteノードを使用して、IDで分けられたマットを分離し、それらの領域にのみエフェクトを適用できます。
Cryptomatteノードでマットを選択する
1.ReadノードからCryptomatte出力されたOpenExrの素材を読み込みます。
2.ツールバー>Keyer>Cryptomatteノードを出します。
3.IDマットが含まれる素材にCryptomatteノードをつなげます。
ビューアにCryptomatteイメージが表示されます。
※CryptomatteノードのプロパティのLayer SelectionにCryptoMaterialの表示がない場合は読み込んでいる素材にCryptomatteのIDマットが存在していません。
4.Picker Addにチェックを入れて抽出したいマットをctr+ドラッグで選択します。
ドラッグすると選択したマットのIDがMatte Listに表示されビューア上でも選択したIDマットは黄色く色が変わります。
Matte Listは手動で入力追加、削除することができ「Clear」ボタンで選択したマットをすべて削除することができます。
Matte Outputでどのチャンネルがアウトプットされるかを確認します。デフォルトはアルファチャンネルが選択されています。
これでマットを選択したcryptomatteノードをマスクとして使用することができます。
ここではビューティレイヤーが含まれるサンプルを使用してshuffuleノードでexrデータに含まれるビューティーレイヤーを抽出します。
shuffleノードの下にエフェクト(gradeノード)をつなげてgradeマスクにcryptomatteノードをつなげます。
下の画像はビューティーレイヤーです。
下の画像はクリプトマットノードで選択したマット部分を差し替えたり色の変更をした結果です。
動画で見る
cryptomatte素材のサンプルデータは下記からダウンロードできます。
https://cargo.borndigital.jp/public/a014d555fbd5
Cryptomatteのリファレンスガイド
Nukeで作成したマスクをCryptomatteノードで認識できるencryptomatteを使用する方法について
https://support.borndigital.co.jp/hc/ja/articles/4409103381017