2021年9月10日以降Adobe Fontsにて提供されているモリサワフォントの一部提供終了の案内が届きました。
以下メールの引用です。
昨年以来、Adobe Fontsライブラリーが提供する日本語フォントの数は倍増し、新しいフォントメーカー3社のものを含め既に400を超えています。以前よりも幅広い選択肢の中からフォントをお選びいただけるようになっています。
一方、弊社のフォントパートナーモリサワは、2021年9月10日以降、現在Adobe Fontsライブラリーから提供しているフォントの内、25のフォントを提供終了することを決定しました。お客様にはご迷惑をおかけしますが、今年後半には新しいモリサワフォントが追加され、 またさらに多くの日本語フォントメーカーもAdobe Fontsに参加することが見込まれておりますので、ぜひご期待いただければ幸いです。
9月10日以降、該当するフォントは、Creative Cloudのデスクトップアプリケーションのフォントタブ、あるいはご利用のアプリケーションのフォントメニューに表示されなくなります。また、これらのフォントは自動的にお客様のアクティブフォントリストからは見えなくなります。これにより、該当フォントはご利用いただけなくなります。
提供終了予定のフォントを使っている既存の文書の編集は、2021年11月15日まで可能です。ただし、既存のWebプロジェクトの場合には、お客様ご自身が利用を停止しないかぎり、提供が終了したフォントであっても継続してご利用いただけます。フォントの提供終了に関するより詳しい情報はヘルプ・ページをご覧ください。
なお、今回提供終了となるモリサワフォントは、恒久ライセンス付きのモリサワフォントとして直接モリサワからご購入いただけます。また個別フォントのライセンスだけでなく、同社のMORISAWA PASSPORTサブスクリプションプログラムをご利用になれば、モリサワの全フォントライブラリーのフォントから選んでお使いいただけます。
Adobe Fontsライブラリーは絶えず成長し発展しています。100を超えるフォントメーカーとの緊密な関係をベースに、弊社はCreative Cloud利用者の方々に18,000以上の高品質なフォントを提供しています。
今回の変更につきまして、ご質問等がございましたらAdobe Fonts ラーニングとサポートページで「お問い合わせ」をお選びください。(なお、本件についてのモリサワからのリリースはこちらをご参照ください。)
供給停止までのスケジュール
9月10日:使用ができなくなります。
- アクティベーションされていなければ、使用不可となります。
- オートアクティベーションに紐づけられるプロジェクトでの使用が不可となります。
(現在は、該当フォントを使用しているファイルを開いた際、そのフォントがアクティベートされていなければ、自動的にアクティベーションされます。)
11月15日:アクティベーションされていても、使用が完全不可となります。
削除されるフォント一覧
- モリサワ A-OTF Futo Go B101 Pr6N Bold
- モリサワ A-OTF Futo Min A101 Pr6N Bold
- モリサワ A-OTF Gothic BBB Pr6N Medium
- モリサワ A-OTF Midashi Go MB31 Pr6N MB31
- モリサワ A-OTF Midashi Min MA31 Pr6N MA31
- モリサワ Kan412Typos Std R
- モリサワ Kan415Typos Std R
- モリサワ Kan48Typos Std R
- モリサワ Ro Brush Std U
- モリサワ Ro Nikkatsu Sei Kai Std L
- モリサワ Ro San Std M
- モリサワ Ro Shino Std M
- モリサワ(タイプバンク) TBCGothic Std E
- モリサワ(タイプバンク) TBChibiRGothicPlusK Pro R
- モリサワ(タイプバンク) TBCineRGothic Std M
- モリサワ(タイプバンク) TBNPGothic Std M
- モリサワ(タイプバンク) TBNPMincho Std L
- モリサワ(タイプバンク) TBUDGothic Std B
- モリサワ(タイプバンク) TBUDGothic Std H
- モリサワ(タイプバンク) TBUDMincho Std H
- モリサワ(タイプバンク) TBUDRGothic Std B
- モリサワ(タイプバンク) TBUDRGothic Std H
- モリサワ(字游工房) Yu Mincho 36p Kana R
- モリサワ(字游工房) Yu Mincho 5go Kana R
- モリサワ(字游工房) Yu Mincho Pr6 R
残るフォント一覧
- モリサワA-OTF UD Shin Maru Go Pr6N L
- モリサワA-OTF UD Shin Go Pr6N L
- モリサワA-OTF UD Reimin Pr6N L
- モリサワA-OTF Ryumin Pr6N L-KL
- モリサワA-OTF Jun Pro 101
- モリサワ(タイプバンク) TBUDGothic Std R
- モリサワ(字游工房) Yu Mincho Pr6N R
- モリサワ(タイプバンク) TBUDMincho Std M
- モリサワ(タイプバンク) TBUDRGothic Std R
Q&A
・モリサワフォントはいつAdobe Fonts に参加したか?
2015 年から Adobe Fonts のライブラリーで利用可能になっています。モリサワ様のフォントは、Adobe Fontsの日本語フォントのライブラリーの中では、最初に利用可能になったサードパーティのフォントです。
・なぜ全フォントではないのか。残されるフォントが残された理由は?
モリサワ様のビジネス上の決定で、一部フォントの撤退が決まりましたが、モリサワフォントすべての撤退ではなく、今後も他のモリサワフォントの提供および 2021 年9 月には新たなフォントを追加予定です。
・Adobe Fonts で活用していたユーザー向けにご案内できる情報は?
今回削除されるモリサワ様のフォントユーザーの方へは、当該フォントの継続利用を希望される方には以下をご
案内しています。
・恒久ライセンス付きのモリサワフォント(https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/select-pack/)
・MORISAWA PASSPORT サブスクリプションプログラム(https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/)
また、Adobe Fonts の提供するフォントから、代わりに利用できる可能性のあるフォントとして、別紙または
Adobe Fonts のサイトを参照ください。
・モリサワ撤退の理由は?
撤退理由につきましてはモリサワ様の決定です。皆様にはご迷惑をおかけいたします。
・アドビとして他の Adobe Fontsのフォントに波及する可能性をどう見ているか?
本件はモリサワ様独自のサービスにかかわることですので、ただちに他のフォントメーカー様に波及するものではないと考えており、現時点で予見しておりません。
・今回の決定はいつ頃決まったのか?
2021年3月頃に打診があり、その後の協議を経て確定、その後スケジュールの調整を経て本日の発表に至ったものです。
・モリサワフォントは 25フォント脱退の一方、新たなフォントが追加される予定だが、今後さらに追加していく予定があるのか?
モリサワ様は今回一部フォントの撤退を決める一方、2021年9月には新たなフォントが追加されます。今後の製品プランについてはモリサワ様にご確認ください。
・現状で当該モリサワフォントを使っている作品はどうなるのか?
このフォントは 2021年9月10日をもって Creative Cloud のデスクトップアプリケーションのフォントタブあるいはご利用のアプリケーションのメニューには表示されなくなります。
この提供の停止が既存の Webプロジェクトにどのような影響を与えるかについて等々、詳細については次のヘルプページをご覧ください。
https://helpx.adobe.com/jp/fonts/user-guide.html/jp/fonts/using/removed-fonts.ug.html
このフォントの利用を提供停止後も継続するには、以下を直接モリサワ様からご購入いただく方法があります。
・恒久ライセンス付きのモリサワフォント
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/select-pack/
・MORISAWA PASSPORT サブスクリプションプログラム
https://www.morisawa.co.jp/products/fonts/passport/
また、Adobe Fontsの提供するフォントから、代わりに利用できる可能性のあるフォントとして、下記の Adobe Fontsのサイトを参照ください。
https://fonts.adobe.com/fonts
・作品に使っているフォントを Outline化して画像として埋め込んだら、今使っている作品についてはそのまま Photoshop / Illustrator 等で使えるのか?
状況によって異なります。PDF、画像またはビデオ形式などのフォントデータが埋め込まれたファイル、およびラスタライズまたはアウトライン化されたテキストは、Adobe Fontsでフォントが削除されてもすべて正しく表示されます。InDesign または Wordドキュメントなど、コンピューター上のフォントを参照するドキュメントでは、フォントが見つからないという警告が表示され、Adobe Fontsからのフォントの代わりにプログラムのデフォルトフォントが使用されます。これらのファイルの表示または編集を続けるには、Adobe Fontsの提供するフォントから、代わりに利用できる可能性のあるフォントをご利用ください。
詳細は下記の Adobe Fontsのサイトを参照ください。
https://fonts.adobe.com/fonts
または、モリサワ様より新しいフォントライセンスを購入し、該当するフォントをコンピューターにインストールしてご利用ください。
・Adobe Fontsのフォントの提供終了は今回のモリサワが世界で初めてか?
いいえ、過去にもありました。2020年には、Font Bureau と House Industries の2社が供給を停止しています。その際、ユーザーへの通知から実際の使用停止までの期間が十分ではないという指摘がユーザーからあったため、今回は告知から停止までの間に4ヶ月の期間を置いています。
・対象フォントの使用の有無を自動的に検出するようなプログラムの提供はないか?
フォントを使用したドキュメントを検出する方法はありませんが、4ヶ月の警告期間を設けることで、ユーザーが既存のドキュメントを処理する時間を持てるようにします。
また、Adobe Fontsのページ内にも告知バナーの表示がされ、代わりに利用できる可能性のあるフォントが表示されます。
以上が今回のご案内です。
Adobe Creative Cloudもしくはモリサワパスポートに関するお問い合わせはこちらへ