Created on | Updated on

Houdini アニメーションワークフロー

SideFXドキュメントはこちら。

 

※この機能はまだ開発中です。現在の機能は未完成で、変更される可能性があります。

 

概要

アニメーションのワークフローでは、ユーザーはシーンにキャラクターやアニメーションを追加し、モーションリターゲティングを通じてアニメーションをキャラクターに転送し、シーンのアニメーションを再生することができます。アニメーションシーンは、キャラクターや他のシーン要素とともに、Pack Character Formatで整理されています。

アニメーションワークフローを示すサンプルファイルはこちらで入手できます。

基本的なアニメーションシーンの設定

以下は、シーンにキャラクターを追加し、アニメーションを実行し、再生するための基本的なワークフローです。

kinefx_animworkflow_basicsetup.png

 

APEX Scene Add Character SOP

シーンにキャラクターを追加します。キャラクターはPacked Character Formatで保存されます。

キャラクターに名前を指定する方法:

  • APEX Scene Add Character SOPCharacter Nameパラメータを更新します。

または

  • APEX Scene Add Character SOP自体の名前を変更すると、自動的にCharacter Nameパラメータが更新されます。

APEX Scene Add Character SOPへの入力は、キャラクター要素(スケルトン、シェイプ、リグ)で、まだキャラクター形式(.char)としてパックされていないものです。ノードの内容はリグツリービューで確認できます。

手順:

  1. ネットワークエディタでキャラクターノードを選択します。
  2. リグツリービューを開きます。ペインの上部にあるNew Tabアイコンをクリックし、New Pane Tab Type ▸ Animation ▸ Rig Treeを選択します。
  3. TypeドロップダウンメニューからPacked Foldersを選択します。例として、ノード内には以下のようなパックされたフォルダ構造が存在します。

APEX Scene Add Character SOPは、キャラクター要素をパックしてキャラクターとしてまとめます。

手順:

  1. ネットワークエディタでAPEX Scene Add Character SOPadd_character)を選択します。
  2. リグツリービューで確認します。

 

APEX Scene Animate SOP

APEX Scene Animate SOPのアニメート状態では、シーン内のキャラクターを表示、ポーズ、およびアニメーションすることができます。アニメート状態に入るには、以下の手順を実行します。

  1. APEX Scene Animate SOPを選択します。
  2. 表示フラグをオンにします。
  3. 左側のツールバーからAnimateをクリックします。

注意

シーン内のアニメーションは、アニメート状態にいる間のみ、このSOP上で再生できます。アニメート状態を終了すると、アニメーションの再生はできません。アニメート状態以外でアニメーションを再生するには、APEX Scene Invoke SOPを使用してください。

 

APEX Scene Invoke SOP

APEX Scene Invoke SOPを使用すると、シーン内のアニメーションを再生することができます。

手順:

  1. APEX Scene Invoke SOPを選択し、表示フラグをオンにします。
  2. Output All Character Shapesをクリックします。これにより、シーン内のすべてのキャラクターが検索され、そのシェイプが統合されます。
  3. プレイバーのPlayボタンを押して、キャラクターのアニメーションを確認します。

シーンに複数のキャラクターを追加する方法

kinefx_animworkflow_addmultichar.png

  1. シーンにキャラクターを追加するため、APEX Scene Add Character SOPを作成します。
  2. 各キャラクターに対して、Character Nameパラメータを設定し、それぞれに固有の名前を付けます。
  3. 必要なキャラクターごとに同様のAPEX Scene Add Character SOPを使用して、次々にシーンにキャラクターを追加していきます。
  4. 各キャラクターの要素(スケルトン、シェイプ、リグなど)は、SOPによって自動的にパックされ、シーン内で管理されます。
  5. APEX Scene Invoke SOPで、シーン内のすべてのキャラクターを表示するには、Output All Character Shapesをクリックします。

 既存のアニメーションをキャラクターにインポートする

既にアニメーションがある場合は、APEX Scene Add Animation SOPを使用して、キャラクターにアニメーションをインポートできます。

kinefx_animworkflow_importanim.png

 

APEX Scene Add Animation SOP

Rig Pathパラメータで、アニメーションを適用するリグを指定します。

リグを見つける手順:

  1. APEX Scene Add Animation SOPを選択します。
  2. リグツリービューを開き、シーン内のキャラクターを確認します。
  3. TypeドロップダウンメニューからPacked Folderを選択します。キャラクターは.char拡張子を持ち、それぞれのキャラクターには.rig要素が含まれています。例として、Rig Path/character.char/Base.rigに設定します。

アニメーションはチャネルプリミティブの形式でシーンに追加されます。チャネルプリミティブは、ジオメトリと一緒に保存されるアニメーションカーブで、アニメート状態での使用に最適化されています。

アニメート状態では、キャラクターに追加されたアニメーションを確認できます。アニメーションデータは、アニメーションエディタのグラフビューでカーブとして表示され、編集が可能です。

インポートしたアニメーションに追加でアニメーションを加えるには、アニメート状態でキャラクターをポーズさせるか、アニメーションエディタ内でチャネルデータを直接操作できます。

アニメーションエディタで作業する手順:

  1. アニメート状態に入ります。
  2. ビューポートでキャラクターのコントロールを選択します。選択したコントロールに対応するチャネルデータがチャネルリストに追加され、アニメーションエディタのグラフビューで操作できるようになります。

キャラクターにアニメーションを追加する

キャラクターのスケルトン制御階層を抽出し、Rig Pose SOPを使用してキャラクターをポーズさせ、キーフレームを追加することで、キャラクターにアニメーションを追加できます。

この例では、アニメーションはシーンに戻されません。

kinefx_animworkflow_updatecontrols (1).png

 

APEX Control Extract SOP

スケルトンのコントロール階層を抽出する手順:

  1. Extract From Folderをオンにします。
  2. Graph Geometry Pathでリグを指定します。例として、Graph Geometry Path/character.char/Base.rigに設定します。
  3. Groupパラメータで抽出するコントロールを指定します。Groupパラメータをデフォルトのままにすると、リグ上のコントロール階層全体が抽出されます。

Rig Pose SOP

キャラクターをポーズさせ、キーフレームを設定します。

Rig Pose SOPでポーズを設定する際にキャラクターを表示させるには、以下のようにAPEX Scene Invoke SOPを設定し、その表示フラグをオンにします。

 

APEX Control Update Parms SOP

Rig Pose SOPで行ったアニメーションを使用して、スケルトンのコントロールを更新します。APEX Control Update Parms SOPは、APEX Control Extract SOPと一緒に使用して、スケルトンのコントロールを更新します。

 

APEX Scene Invoke SOP

キャラクターのアニメーションを再生する

  1. Output All Character Shapesをクリックして、シーン内のすべてのキャラクターを表示します。
  2. Animation Targetパラメータで、アニメーションを戻すリグを指定します。例として、Animation Target/character.char/Base.rigに設定します。
  3. 表示フラグをオンにし、プレイバーでPlayを押して、キャラクターのアニメーションを確認します。

Rig Poseアニメーションの上に追加のアニメーションを加える

Rig Poseアニメーションの上に追加のアニメーションを加えるには、まずRig Poseアニメーションをチャネルプリミティブとして保存し、それらをシーンに追加します。その後、APEX Scene Animate SOPを使用して、追加のアニメーションを実行できます。

kinefx_animworkflow_additionalanim.png

 

MotionClip SOP

スケルトンアニメーションからMotionClipを作成します。

 

APEX Channel Primitives from MotionClip SOP

MotionClipからチャネルプリミティブを作成し、各MotionClipのポーズにキーフレームを追加します。

 

APEX Scene Add Animation SOP

チャネルプリミティブからキャラクターにアニメーションを追加します。

 

APEX Scene Animate SOP

アニメート状態では、キャラクターにRig Poseアニメーションが表示されます。チャネルプリミティブからのアニメーションデータは、アニメーションエディタのグラフビューでカーブとして表示され、編集が可能です。

APEX Channel Primitives from MotionClip SOPでキーフレームが多すぎる場合は、アニメーションツールバーのReduce Resampleツールを使用してキーフレームの数を減らします。

手順:

  1. アニメート状態でコントロールを選択します。
  2. アニメーションエディタのグラフビューでキーを選択します。
  3. Reduce Resampleツールのスライダーを調整します。

アニメーションをキャラクターにリターゲットする

APEX Control Extract SOPは、キャラクターのスケルトンコントロール階層を抽出し、KineFXスケルトンを出力します。その後、KineFX SOPのいずれかを使用してスケルトンのトランスフォームを変更し、APEX Control Update Parms SOPを使用して更新されたトランスフォームをスケルトンに戻すことができます。

このワークフローを使用して、シーン内のキャラクターにアニメーションをリターゲットすることが可能です。

kinefx_animworkflow_motionretargeting.png

 

手順

  • Electra Test Geometryでアニメーションを作成する

Electra Test Geometryは、アニメーションシーンの一部として出力するように設定できます。これにより、最小限のセットアップでElectraにアニメーションを付けることが可能です。

  1. ネットワークエディタでElectra Test Geometry SOPを配置します。
  2. Electra Test Geometry SOPOutputAPEX Sceneに設定します。
  3. Electra Test Geometry SOPを選択し、左側のツールバーでAnimateをクリックしてアニメート状態に入ります。これにより、Electra Test Geometry SOPの後に自動的にAPEX Scene Animate SOPが配置されます。

    kinefx_animworkflow_electrasceneanimate.png

アニメーションを再生するには

  1. APEX Scene Invoke SOPを追加します。

    kinefx_animworkflow_electrasceneinvoke.png

  2. APEX Scene Invoke SOPを選択し、表示フラグをオンにします。

  3. APEX Scene Invoke SOPOutput All Character Shapesをクリックします。

  4. プレイバーのPlayを押して、アニメーションを確認します。

複数のElectraキャラクターをシーンに追加するには、それぞれのElectraに対してAPEX Scene Add Character SOPを使用します。

 

kinefx_animworkflow_electraaddmultiple.png

  1. Electra Test Geometry SOPで、OutputAPEX Characterに設定します。

  2. APEX Scene Add Character SOPで、Character Nameパラメータにキャラクターの名前を指定します。

  3. APEX Scene Invoke SOPで、Output All Character Shapesをクリックします。

  • シーンの状態をテストする

APEX Scene Invoke SOPを使用してシーンの状態をテストします。

  1. APEX Scene Invoke SOPを選択し、Displayフラグをオンにします。
  2. APEX Scene Invoke SOPOutput All Character Shapesをクリックします。
  3. Animation Targetパラメータで、アニメーションを戻すリグを指定します。
  4. プレイバーのPlayを押して、アニメーションを確認します。
  • MotionClipからチャネルを作成する際、キーポーズにのみキーフレームを追加する

MotionClip SOPの後に、MotionClip Extract Key Poses SOPを追加すします。

 

  • シーンをファイルに保存する
  1. シーンを含むノード(APEX Scene Add Character SOPAPEX Scene Add Animation SOPAPEX Scene Animate SOP)をROP Geometry Output SOPに接続します。

  2. ROP Geometry Output SOPOutput Fileパラメータで、シーンを保存するファイル名を指定します。

  3. Save to Diskをクリックします。

  • シーンファイルを使用する
  1. ネットワークエディタにFile SOPを配置します。

  2. File SOPで、Geometry Fileにシーンファイルを指定します。

  3. File SOPを選択し、左側のツールバーでAnimateをクリックしてアニメート状態に入ります。これにより、File SOPの後に自動的にAPEX Scene Animate SOPが配置されます。

問題が解決しない場合は、Born Digital サポートまでお問い合わせ下さい。

※ 問い合わせ対応はBorn Digitalより製品をご購入頂きましたお客様のみのサービスとなります。ご了承下さい。
サポート問い合わせ