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Houdini20.5 リグ用のスケルトンを準備するパート3

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ここではガイドスケルトンにジョイントを追加し、Lookatリグを作成します。

ガイドスケルトンへの追加ジョイントの追加

ガイドスケルトンに追加のジョイントを追加することができます。これらは、後でリグ上にコントロールを作成するための参照として使用されます。この例では、追加されたジョイントはlookat Rig Componentで使用されます。

 

ガイドスケルトンにlookatジョイントを追加する

Rig Attribute VOP SOPを使用して、lookatジョイントをガイドスケルトンに追加します。

  1. ここでもエレクトラのテストモデルから始めます。


  2. Rig Attribute VOPを追加します。


  3. 左のツールバーで「Show Handlw」をクリックするか、ビューポートにカーソルを合わせてEnterキーを押すことで、Rig Attribute VOPビューワーステートに入ります。


  4. ジョイントのnameアトリビュートをビューポートで表示します。
    • Rig Attribute VOPのNode Infoを表示
    • nameをオンに設定
    • もしビューポートに何も表示されない場合、Visualizationアイオンを右クリック
    • name Point Attributeのペンマークをクリックしオプションを開きます
    • オプションウィンドウでTypeをMarkerに設定
    • nameアトリビュートがビューポートに表示されます


    • headジョイントの位置を確認します。

  5. headジョイントをクリックします。


  6. 上にhead(testgeometry_electra)と表示されるので、上のアイコンをクリック&ドラッグしてネットワークビューへ


  7. Get Point Transform VOPを自動的に作成します。
    ※Set Point Transform VOPではなく、Get Point Transform VOPであることを確認


    このheadジョイントは、lookatジョイントを作成するための参照として使用されます。

  8. Add Joint VOPで、Namelookat_locatorに設定します。


  9. Offset Transform VOPを追加し、Add Jointのxformと接続します


  10. Offset TransformのTranslateパラメータを調整して、lookatジョイントの位置を設定します。

  11. lookatジョイントをheadジョイントに親子関係で接続します。
    • Get Point Transform VOPptnum出力をAdd Joint VOPparent入力に接続します。


lookatコントロールを作成する

次に、lookatジョイントの位置にコントロールを作成します。

  1. Pack Folder SOP を追加し以下のように設定します:
    • 1番目の入力は Electra のスキンです。Name(名前)= BaseType(タイプ)= shp に設定します。
    • 2番目の入力は Electra の基本スケルトンです。Name(名前)= BaseType(タイプ)= skel に設定します。
    • 3番目の入力はガイドスケルトンです。Name(名前)= GuidesType(タイプ)= skel に設定します。

  2. APEX Autorig Component SOP を追加し以下のように設定します:


    • Component Source(コンポーネントソース)を fktransform に設定します。
    • Source(ソース)タブで、skeleton(スケルトン)を Guides.skel に設定します。
    • ルートジョイントと、ヘッドジョイントの回転コンポーネントを昇格させます。Controls(コントロール)タブで:
      • tpromotegrouproot に設定します。
      • rpromotegrouproot head に設定します。

  3. APEX Autorig Component SOP を追加し、Component Source(コンポーネントソース)を bonedeform に設定します。




  4. lookatジョイントのコントロールを作成します。
    • APEX Autorig Component SOP を追加し、以下のように設定します。
    • Component Source(コンポーネントソース)を transformdriver に設定します。

      新しく出てきたtransformdriver コンポーネントは、リグ内で TransformObject ノードを作成し、親子関係を設定、コンストレインすることができる多目的なコンポーネントです。

    • Settings(設定)タブで、use_tuse_ruse_s をオフにします。
      このオプションをオフにすると、ドライバーによって被駆動オブジェクトの移動、回転が影響を受けないようになります。


    • Driven(駆動)タブで、driventransforms パラメータをクリアします。


    • Control(コントロール)タブで:
      • driverlookat_ctrl に設定します。これはlookatコントロールの名前です。
      • driverguidelookat_locator に設定します。これはlookatコントロールを配置する位置です。
      • driverparentroot に設定します。これによりlookatコントロールがルートジョイントの子になります。
    • Shape(形状)タブで:
      • shapeball に設定します。
      • 形状の scale(スケール)を増加させます。

lookatコンストレインを作成する

create_lookat_constraint APEX Autorig Component SOPでの設定を追加します。

  1. APEX Autorig Componentを追加します。


  2. Component Sourcelookatに設定します。


  3. Settingsタブで、updir(0, 0, -0.3)に設定します。これにより、アップベクトルがヘッドジョイントの上に配置されます。


  4. Drivenタブにて以下の設定を行います。

    • drivenheadに設定します。

    • driverhead_ctrlに設定します。これは、lookatコンポーネントによって作成されたコントロールの名前で、駆動されるジョイントを移動させることができます。

    • targetlookat_ctrlに設定します。

    • uphead_upに設定します。これはアップ位置用のコントロールの名前です。

    • useupをオンにします。



これで設定が完了しました。

lookat_ctrlを移動すると、エレクトラの顔がlookatの方を向くようになります。

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