Houdini 17ではパターンから洋服を作れるようにノードが追加されています。
サンプルは下記からダウンロードも可能です。
https://www.sidefx.com/tutorials/houdini-17-masterclass-vellum-drape/
コントロールのしやすさから最初はCurveで洋服のパタンを作成してみました。
Resampleします。
mirrorで反転コピーします。
Fuseでカーブ同士の離れているポイントをくっつけます。
Planar Patch from Curvesでカーブを元にプリミティブを作成します。
※この時にしっかりカーブのポイント同士がくっついてないとパッチが作成されませんので要注意です。
Interior Edge Lengthでパッチを作るエッジの距離を小さくし、Seam Groupを有効にします。
名前をtfrontに変更します。
ここでノード情報を確認するとseamグループにtfrontとついていることがわかります。
Transformノードを2つ追加し、前後に移動、それをMergeします。
後ろ身頃とmergeの間にgroup renameノードを追加し
tfront部分を全てtbackに変更します。(全ての名前をまとめて変更するので最後に*をいれます)
Vellum Constrainを作成し、左の入力にクロスジオメトリ、右側の入力に体のジオメトリを接続します。
この状態で再生すると、シミュレーションが行われ、クロスが重力で落ちて行ってしまいます。
そこで、前身頃と後身頃を縫い付ける必要があります。
Vellum Drapeノードをプロパティで、Weld Additional Seamsを有効にするとSeam(縫い目)にするグループ同士を設定することができます。
ここで、Planar Patch from Curvesから作成したグループが活躍します。
同じseam番号のtbackとtfrontを指定すると、下記のように縫い目が追加されます。
必要な部分を全て縫い付けます。Marvelous Designerみたい!
Seamするポイントが少なく感じた場合は、カーブの後に追加したResampleノードを調整してください。
アニメーションを再生すると、シームの結合が始まります。
体がマッチョすぎて布が足りない!
大本のカーブを修正し、ボディジオメトリよりかなり大きめに洋服を作成し、再度再生しました。
今度はきちんと体を覆う洋服になりました!
再生したフレームで形状を固定したい場合、Vellum DrapeのFreeze at Frameを有効にし、固定したいフレームを指定します。これでTime Shiftを追加した時と同様に指定した時間で固定が可能です。
また、Save Diskでこの形状をキャッシュしておくこともできます。
カーブでパターンを作っているので、実際に洋服を作っていく手順で作成できそうですね!
パターンを沢山縫い付ける際に再生するとクロスが壊れてしまう場合
Vellum DrapeノードのSoverタブでConstraint Iterationsの数値を上げると収まります。