Substance Painterコアのエクスペリエンスを向上させるために、Substanceチームは過去数ヶ月にわたり、途中にあるすべての障害をなくそうと尽力してきました。大きな問題が解決され、ビューポートのアップグレード、新しいUIヘルパー、強化されたシンメトリツール、2Dビューの適切なエクスポート、そしてパフォーマンスの大幅な向上など、開発チームの処理の戦利品をお見せすることができます。
ぜひ知ってほしいことがあります:この戦いにはベータテスターギルドの皆さんと彼らの素晴らしいそして適切なフィードバックなくして勝利することはできませんでした。今回のアップデートは真にユーザーフレンドリーであり、全てが彼らの功績です。
Sparse Virtual Textures
重いシーンのロードに対応:ついに実現しました。つまり、一時的な中断なく最大300のUVタイルを読み込むことができます。我々は完全なUVタイルサポートをゴールにしています。このリリースには、完全に書き直されたメモリとテクスチャ管理システムが含まれています。 これは、低推奨環境でも、膨大な量のデータをツールにロードできることを意味します。 また、大規模なアセットを使用する予定がない場合でも、パフォーマンスにおいて目覚しい飛躍を楽しむことができます。
今後の専用のブログ記事で、Sparse Virtual Texturesの実装の背後にある技術的な詳細に再度フォーカスします。 それまでは、ドキュメントにてご確認頂くことが可能です。
注意:Sparse Textures に切り替えは、シェーダAPIが変更を伴います(テクスチャサンプラはSparse Samplersになりました)。 旧シェーダーはまだ正常に動作するはずです。 ただし、プロジェクトでちらつきが発生した場合は、Substance Painterに同梱されているシェーダのResource Updaterプラグインを使用してシェーダを更新するか、ドキュメントを参照してカスタムシェーダを更新してください。
シンメトリとレイヤースタックの改善
シンメトリツールの拡張
3Dマニピュレータや新しいシンメトリパネルを使用して対称軸を自由に移動できるようになりました。 メッシュとの交差点としてのシンメトリプレーンの表示や、ブラシのシンメトリクローンのプレビューなど、複数の改良があります。 今後のリリースでもシンメトリツールの更なるアップデートをご期待ください!
レイヤースタックのUIとUX
その他の一般的なリクエストとして、レイヤースタックを部分的に簡単に区別できることでした。 レイヤーのコンテキストメニューに追加された新しいカラースウォッチにより、フォルダやレイヤーにカラーアクセントを追加できるようになりました。
もう1つの小さな更新として、スタック内を垂直方向にクリックしてドラッグすることで、複数のレイヤーを一度に有効または無効にすることができます。 最後に、ブレンドモードへのアクセスを改善致しました。Photoshopと同じように、キーボードの矢印またはマウスホイールを使用してスクロールしてください。
ビューポートの改善
新しいTemporal Anti-aliasing
この新しいアンチエイリアシング方法は、常に滑らかなエッジを担保し、複雑なジオメトリをより良い見た目で作業することを可能にします。 時間的アンチエイリアスはまた、サブサーフェーススキャッタリングまたは透明シェーダによって引き起こされるディザリングを滑らかにします。 これにより、アルファマスクシェーダを使用した場合でも、クリーンで滑らかなアーティファクトのない透明度をプレビューできます。
MIPMAP
テクスチャは、ノイズの多いサーフェスをズームアウトするときにモアレやフリッカー効果を避けるため、一連のミップマップを使用するようになりました。
新しい異方性シェーダー
良い感じでシェーディングされた髪やサテン、またはブラシが施された金属を表示したいと思った事がありますか? 新しい異方性シェーダーは、異方性レベルおよび異方性角度チャンネルを利用して、お望みの結果を可能にします。さらにワークフローを簡易化するために、追加設定なしでIrayでも異方性がサポートされています。 (このアップデートには異方性を利用したコンテンツもかなりたくさんあります!)
クリアコートシェーダーの更新
これからは、複雑なカーペイントや上品な木材の表現が可能になります:新しいクリアコートシェーダは、コーティングの厚みと粗さ、IOR設定をローカルコントロールし、クリアコートシェイダーが選択されたときに自動的適用される新しいMDLシェーダでIray parity をもたらします。
エクスポート
2D ビューポートエクスポート
2Dビューポートに表示されている状態を1つの高解像度テクスチャとして書き出すことができるようになりました。 モバイルゲームに取り組んでいる人々からの共通のリクエストであるこの新機能により、PBRの照明と反射の結果を1つのDiffuseテクスチャに書き出すことができます。
ディザリング
8ビット形式で書き出すときにバンディングやその他のアーティファクトを避けるためにエクスポートオプションとしてディザリングが追加されました。 滑らかな表面上の複数ノーマルマップ品質問題を修正する場合に特に有用です。
新コンテンツ
Texturing.XYZ のシームレスフェーススキャン
このリリースでは、Texturing.XYZとのパートナーシップを一歩進め、完全にシームレスなフェーススキャンマテリアルを提供します。 この非常に繊細な8k素材を使用して、毛穴、しわ、臼歯などの肌の詳細を投影することができます。 スキャンには、Color、Height、Specular LevelおよびRoughnessのチャンネルが含まれます。
異方性グラデーションパターン
Anisotropy Angleチャンネルにペイントしたり、一般的に発生するさまざまな異方性パターンを作成する事に役立つ新しいパターンが追加されました。
Baked Lightingフィルターのアップデート
新バージョンのBaked Lightingフィルタは、より正確な方法で環境マップを解釈し、PBRシェーダの結果を詳細に反映します。また、手作業を必要とせずに、NormalチャンネルとHeightチャンネルで描かれた詳細を考慮に入れることができます。最後に、環境マップを水平方向と垂直方向に回転させることができます。