■対応バージョン
Deadline6以降
■はじめに
レンダリングファームが大きくなり、レンダリングジョブがより多く投入されるにつれ、Deadline Monitorで表示できるあらゆる情報のうち少ししか表示することができなくなります。Filtersは興味のある情報のみを表示するための1つのメカニズムです。以前のブログエントリでそれらを扱ってきました。ただし、ビューをさらに簡素化したい場合は、グラフが優れたツールです。このページでは、Deadline Monitorでグラフを使用し、より高いレベルでデータを表示する方法について詳しく説明します。
■グラフを見せて！
Deadline Monitorを使用していると、各種情報パネルの多くが左上隅に一連のボタンを持っていることに気づいたことでしょう。これらのボタンの中に円グラフのようなアイコンがあります。オンにすると、パネルはデータのグラフィック表示に切り替わります。たとえば、Jobsパネルの 「グラフ表示」ボタンをクリックすると、下図が表示されます。
個々のジョブについての情報を見る代わりに、すべてのジョブの状態をより高いレベルのビューで表示できるようになっています。また、Jobsパネルで使用できる唯一のグラフィカルビューではありません。左下のボタン(下向き矢印)をクリックすると、メニューが表示されます。グラフタイプのサブメニューにカーソルを合わせると、使用可能なグラフタイプが表示されます。
[Jobs Groups Graph]オプションを選択すると、代わりに下図が表示され、グループごとのジョブの割合が表示されます。
Deadline Monitorのその他のパネルもグラフビューをサポートしています。下図は、Slavesパネルのグラフビューで、各グループのDeadline Slaveの数を表示しています。
下図は、Tasksパネルのグラフビューで、特定のジョブのタスク時間を比較します。
Deadline MonitorのView > New Panelメニューから利用可能なその他のパネルを調べてみてください。ほとんどのパネルはグラフビューオプションがあり、さらに中には複数のグラフタイプをサポートしているパネルもあります。
■グラフで他に何ができるの？
グラフの保存
レンダリングファームのレポートをまとめる場合、またはちょうど新しく洒落たデスクトップの背景画像を探している場合、Deadline Monitorのグラフをディスクに簡単に保存できます。グラフの任意の場所を右クリックし、[Save Graph As Image]を選択します。ファイル保存ウィンドウが表示されたら、保存するディレクトリとファイル名を選択します。画像をPNG、JPG、BMP、またはTIF形式として保存することができます。
折れ線グラフ
上述したTasksグラフのような任意の折れ線グラフをズームイン/ズームアウトすることができます。いくつかの方法があります：
- グラフの上にマウスを置いて、スクロールホイールを使用します。上にスクロールして拡大し、下にスクロールして縮小します。
- マウスを使用して特定の領域にドラッグ選択してからマウスボタンを離すと、グラフが選択した領域をズームします。
- グラフを右クリックして[Reset Zoom]を実行すると、いつでもズームをリセットできます。
また、折れ線グラフ上で右クリックメニューを使用し、View Seriesサブメニューを使用して特定のデータを表示および非表示にすることもできます。たとえば、[Task Times]グラフを構成して、合計タスク時間のみを表示することができます。
円グラフ
はじめにで述べたように、フィルターはパネル内の特定の情報を表示するオプションであり、円グラフはフィルターを設定するツールとして使用できます。Deadline MonitorのJobsパネルに戻ると、完了したジョブ、中断したジョブ、失敗したジョブがあることを分かります。レンダリングファームの健全性を監視していた場合は、ジョブの中でも失敗したジョブに関心があるため、円グラフの要素に対してキーボードのSHIFTボタンを押しながらマウスで左クリックすることにより、Jobsのパネルをフィルタリングすることができます。
フィルターを削除するには、一番左のボタン（下矢印）をクリックし、 フィルターをクリアを選択します。
■最後に
さまざまなグラフビューは、Deadline Monitor内の情報を表示する代替方法を提供します。一部の人にとっては、より高いレベルで情報を表示する方法であり、また一日中リスト以外のものを見るのが良いという人もいます。
より詳細な情報については、Deadline Monitorのドキュメント内にあるGraph Viewsの項目をご確認下さい。
なお、こちらの記事は、下記ページを翻訳したものになります。