本リリースは、Deadline10の第18回目のリビジョンリリースです。 10.0リリースサイクル中に報告されたいくつかのバグを修正し、Corona 2 for 3ds Max、Harmony 15、Katana 3、SketchUp 2018、V-Ray Next(スタンドアロンおよび3ds Max)のサポートを含む、いくつかのマイナーな改善を行っています。
本リリースでは、Path Mappingに新しい機能も追加されています。 パスマッピングルールセットでTokenを指定できるようになり、必要に応じて実際の値に置き換えることが可能です。Tokenは特定のジョブプロパティ、環境変数またはシステム値に基づいています。さらに、新しくSubmission-Timeパスマッピングルールセットを定義することができます。パスマッピングルールセット内のTokenはジョブ送信時のTokenの値に基づいて置き換えられ、ジョブに格納されます。ジョブのパスでパスマッピングが必要な場合、実際のパスマッピングが適用されます。これらの新機能の一般的な使用例は、ユーザーのワークステーションからのドライブ文字をファームでのレンダリング時にそのユーザーのUNCパスにマップすることです。
一般的な改善
- 既存のPath Mappingの機能にTokenのサポートするように拡張. Tokenは特定のジョブプロパティ、環境変数またはシステム値に基づいています
- Submission-Timeパスマッピングルールセットが定義できるようなりました. パスマッピングルールセット内のTokenはジョブ送信時のTokenの値に基づいて置き換えられ、ジョブに格納されます. ジョブのパスでパスマッピングが必要な場合、実際のパスマッピングが適用されます.
- Pipeline Toolsの設定をファイルに保存するオプションを含む、ジョブサブミッターのパイプラインツールワークフローを多く改善
インストーラーの改善
- Deadline Clientのインストーラ-に、Usage Based Licensingに必要な更新された証明書が付属しています
AWS Portalの改善
- RedshiftのキャッシュファイルはMayaでファイルをプリキャッシュする際にサポートされるようになりました
- AWSプリキャッシングを修正して、パスを正規化するために前もってパスマッピングを行います
- 3ds MaxでAWSプリキャッシングを実行する際のジョブサブミッションのパフォーマンスが向上
- PoolとGroupはSpot Fleetインスタンスにより堅牢な方法で適用されるようになりました
- Infrastructureには作成されたDeadlineバージョンのタグが付けられました
Monitorの改善
- report viewerの"Find"インターフェースはログエントリの選択が変更された後に検索をリセットします
- Deadline Monitorの"Find"インターフェースのマイナーな問題が修正
- 失敗したジョブのジョブバッチが完了として表示される原因となるジョブリストのバグを修正
Slaveの改善
- 既存のPulseインスタンスが正常にシャットダウンしなかった場合に、Deadline SlaveがHousecleaning作業を実行出来ないというバグを修正
Remote Connection Serverの改善
- RCSのメモリリークの問題を軽減
- "-log-api-calls"コマンドラインオプションにより、呼び出される度にバッファをフラッシュし、CPU使用率が低下します
- "-log-api-calls"コマンドラインオプションで作成されたログにエラーが含まれるようになりました
Application Pluginの改善
3ds Max
- ファイル名に<UDIM>トークンを含むVRayHDRIマップのアセット処理を追加
- 3ds Max 2019のレンダリング中に作成された出力ファイル名にカンマが入るバグを修正
- IFLの構文解析の堅牢性を改善
- Corona 2の特定のレンダー設定を含む、Corona 2のサポートを追加
- V-Ray Nextのサポートを追加
- レンダラーがマテリアルオブジェクトを指すアトリビュートを持つ場合に発生するArnoldでのレンダリングの問題を修正
Cinema 4D
- Deadlineのユーザー名にUnicode文字が含まれていた場合に統合サブミッターでのジョブ送信が動作しない問題を修正
- Cinema 4Dプラグインはレンダリング中に"-noopengl"フラグを設定して構成すること可能になりました
- Cinema 4Dがすぐに終了しない場合にロックアップを引き起こすCinema4DBatchプラグインの問題を修正
Harmony
- Harmony 15のサポートを追加
Houdini
- Redshiftでレンダリングをする場合に出力ファイル名に拡張子が二重に追加されていた不具合を修正
- Wedgeノードをレンダリングする際にすべてのフレーム範囲の代わりに特定のフレームをレンダリングすることができるようになりました
- 複数のタスクをレンダリングするWedgeノードがサポートされるようになりました
Katana
- Katana 3のサポートを追加
Maya
- 統合サブミッターでDeadlineのフレームリストフォーマットオプションのすべてをさぽーとするようになりました
- MayaBatchプラグインにおいてArnold StandInファイルのパスマッピングを実行できるようになりました
- 統合サブミッターでのRedshiftバージョン互換性の問題を修正
modo
- modo 9以前のバージョン("bake items"が存在する前)に影響があった統合サブミッターのクラッシュを修正
SketchUp
- SketchUp 2018のサポートを追加
V-Ray Standalone
- フレーム毎に別々のファイルを使用している場合において、モーションブラーがサポートされるようになりました
- Deadline MonitorのV-Ray StandaloneサブミッターはVrsceneUtilsから関数を呼び出す必要があるたびにVrsceneUtilsをリロードしなくなりました
- "include"ディレクティブの構文解析時にパスマッピングが実行されるようになりました
- V-Ray Nextのサポートを追加
VRED
- VREDレンダリングが失敗するバグを修正
Event Pluginの改善
Shotgun
- "Custom"イベントプラグインフォルダに配置されているとShotgunイベントプラグインが正しく動作するようになりました
- ワークフローに問題が多いため、Auto Connectの機能の削除
Spot
- Spotイベントプラグインは"Custom"イベントプラグインフォルダに配置されると正しく動作するようになりました
NIM
- ワークフローに問題が多いため、Auto Connectの機能の削除