本リリースは、Deadline10の第17回目のリビジョンリリースです。 10.0リリースサイクル中に報告されたいくつかのバグを修正し、いくつかのマイナーな改善を行っています。
AWS PortalのSlaveが設定時間の経過後、Deadline Monitorのリストから自動的に削除することが出来るようになっています。デフォルトでは、5日間で設定されていますが、AWS Portal SettingsのAdvancedタブで設定を変更できます。
AWS Portalの初回使用時には、数日間AWS PortalのSlaveを保持しておくと便利ですが、AWS Spot Fleetをシャットダウンした直後にAWS PortalのSlaveをクリーンアップしたい場合は、間隔を数時間もしくは0に設定してください。
一般的な改善
Auto Configurationの自動アップグレードオーバーライドが正しく設定されないバグを修正
- アイコン表示の問題が修正され、Linux上で作成されたショートカットにPNGアイコンが使用されるようになっています. 更新されたアイコンを配置するには、Deadline ClinentをLinuxに再インストールする必要があります.
- リージョン名"all"、"none"、"unrecognized"は現在予約されており、新しいリージョンを作成する際に使用出来ません.
- Deadline Databaseの削除されたLimitのスタブが繰り返し複製されてしまうバグを修正
- Deadline Repositoryのconnection.iniファイルで複数のホスト名またIPアドレスを定義している場合に発生する可能性のあるDeadline databaseの接続の問題を修正
- 冗長ロギングを有効にして、参照がされていないLimitのスタブをクリーンアップする際にDeadline Repositoryの修復操作中に発生する可能性のあるNullReferenceExceptionを修正
AWS Portalの改善
- EC2 APIリクエストの量を大幅に削減することで、AWS Portalパネルのパフォーマンスを向上させました
- AWS PortalのSlaveのプールまたはグループがnullに設定されることにより、NullReferenceExceptionが発生する可能性のある問題を修正
- AWS Portalのインターフェースの改善
- 設定時間が経過した後、offline/stalledの状態にあるAWS PortalのSlaveをパージするためのハウスクリーニング操作を追加. この機能は、AWS Portal SettingsのAdvancedタブで設定出来ます.
- Spot FleetのTarget Capacityを0に設定する機能を追加
- AWS Portalによって起動されたAWSインスタンスにDeadline固有タグが追加されます.
- V-Rayの出力ファイルがAWSからの同期バックに正しく認識されないという問題を修正
- Deadline MonitorのバージョンがInfrastructureを作成したDeadline Monitorと異なる場合、Deadline MonitorでInfrastructureが更新されないようにするように修正
Monitorの改善
- リモートコマンド使用時のいくつかのログメッセージをクリーンアップしました.
- Deadline MonitorのReportsパネルの検索ツールの小さな問題を修正
- Deadline Repository Optionでリージョンベースのドライブマッピングを作成する際に、既存のマッピングされたドライブエントリーのチェック時に発生するバグを修正
Slaveの改善
- 存在していないLimitを使用してジョブをレンダリングしようとすると、NullReferenceExceptionエラーがログに出力される問題を修正. (そのため、このエラーは機能には影響はありませんが、通常ログに出力される警告メッセージは表示されていませんでした.)
- Slaveがアイドル状態の場合、SlaveとRCSの間の不要な通信を削除しました.
- Slaveが最初にRCSに接続できない場合に致命的でないエラーメッセージをログに出力する問題を修正
- Slave throttlingはSlaveがピックアップしたジョブの最初のタスクにのみ適用されるように変更されております. 同じジョブの後続のタスクには適用されません.
- 特定の状況においてSlaveがジョブのすべての再キューレポートまたはエラーレポートを照会する必要がなくなりました.
Pulseの改善
- Remote Command Redirectionが有効になっていると、Wake-on-lanのコマンドがPulse経由で送信されるように変更されました.
- Remote Command Redirectionが有効になっている場合、Pulseが同時リモートコマンドをより多く処理するの妨げるバグを修正
Remote Connection Serverの改善
- Deadline Repository OptionsのPerformance Settingsの設定でLicense Forwarderの更新間隔をカスタマイズ出来るように変更されました.
- License Forwarderが大量のCPUリソースを使用する可能性のあるバグを修正
Application Pluginの改善
3ds Max
- V-Rayステートセットのレンダリングが間違ったカメラを使用するバグを修正
- SMTDにV-Ray Outputのサニティーチェックを追加
- V-RayエクスポートジョブはV-Rayスタンドアロンジョブでバッチ処理されるように変更されました
- IFLにリストされているいくつかのファイルのプリキャッシングを妨げるバグを修正
After Effects
- エラーメッセージ"GL_VERS: 32Prog Error"と"Create Buffer Error"はレンダリング中に無視されるように変更されました
Cinema 4D
- Redshiftログはタスクログに取り込まれます
- Redshiftジョブの進捗処理を追加
- Cinema 4Dプラグインがトークンを置換する前に、出力パスにトークンが含まれているかどうかを確認しようとするバグを修正
Fusion
- Draft、ShotgunおよびNimはFusion内からジョブを送信するときに使用できるようになりました
- Linux上で適切に動作しなくなるFusionプラグインのバグを修正
Harmony
- 解像度プリセットがDeadline Monitorと統合サブミッターでサポートされるようになりました
Houdini
- サブミッターで指定されたジョブの依存関係はジョブに正しく適用され、送信中にROPによって既に設定されているジョブの依存関係に追加されます
- Deadline MonitorからHoudiniのジョブプロパティを修正した際にHoudiniのGPU関連オプションは常に設定可能になっています
- "CallDeadlineCommand.py"スクリプトがレンダーノードに存在しない場合、Houdiniレンダリングが失敗する原因となる問題を修正
- Deadline ROPに空の入力接続がある場合に発生する可能性のある送信エラーを修正
Maya
- OCIO構成ファイルにおいてパスマッピングが実行されるように変更されています
- DeadlineがMaya Render Settingsで設定されているカスタムのV-Rayフレームリストを遵守します
- 0除算エラーとなるV-Rayの進捗処理のバグを修正
- ローカルアセットキャッシングで適切にコンパウンドアトリビュートをキャッシュします
- ローカルアセットキャッシングがファイルの最終更新時刻を取得できないことがあり、レンダリングジョブが失敗するバグを修正
- パスマッピングでXGenシーンファイルで定義されたFXModulesをチェックします
- 統合サブミッターに追加のV-Ray出力のサニティチェックを追加
V-Ray Standalone
- マルチフレームタスクが最初のフレームのみを書き出すバグを修正
- Deadline Monitorからvrscene parsingオプションを削除. タイリングのレンダリングジョブを送信する際に自動的に行われます.
- Monitorおよびサブミッターに出力のサニティチェックを追加
- Monitorおよびサブミッターのフレーム範囲が複数フレームであるがvrsceneファイルにフレームパディングがない場合を検出するサニティチェックを追加
Event Pluginの改善
NIM
- ショット検証における問題の修正
Nuke Cleanup
- Nuke Cleanupイベントプラグインへのパスマッピングを追加
Spot
- 起動するAWSインスタンスにDeadline固有のタグを追加するように変更
- SpotイベントプラグインがDeadline Databaseとの間で送受信されるデータ量を大幅に削減
- 異なるDeadlineアプリケーションによるSpotイベントプラグインが連続してトリガーされた場合に2つのSpot Fleet Requestを作成されるといった競合状態を修正