■問題
Deadline10インストール後にDeadline Monitorを起動しようとすると下図のようなasciiエラーが表示されて使用することが出来ません。
Deadline10.0.14.1で問題が発生していることを確認しております。
■原因
こちらの問題ですが、Deadlineのマルチバイト対応が不十分であるため、asciiエラーとしてDeadlineのエラーが発生しております。
Deadline Monitor起動時にUnicodeEncodeErrorが発生する場合、Deadline Repositoryのインストール時にデータベースのSSL/TLSのクライアント認証を設定された際に作成されるDeadline10Client.pfxファイルにアクセス権限がないために発生しているエラーである可能性があります。
■解決方法
エラーの原因が上述の原因により発生している場合、Deadline10Client.pfxのアクセス許可を適切に設定することでエラーを回避することが可能です。
なお、Deadline10Client.pfxはDeadline Repositoryをデフォルトインストールしている場合に下記パスに作成されております。
C:\DeadlineDatabase10\certs\Deadline10Client.pfx
Deadline10Client.pfxを別の場所に移動して参照している場合は、参照先のクライアント証明書のファイルのアクセス権限をご確認下さい。
下記では、Windows10でのDeadline10Client.pfxのアクセス許可の設定手順となります。
なお、本ページでは、アクセス権限を"Everyone"として設定をしております。ご使用の環境のセキュリティに合わない場合は、適切な権限を与えるようにして下さい。
まず、Deadline10Client.pfxのプロパティを開き、[セキュリティ]タブに移動します。
詳細設定 をクリックします。
セキュリティの詳細設定のウィンドウが開きますので、[アクセス許可]の 続行 をクリックします。
次に、新しくファイルのアクセス許可を行うエントリを追加するため、追加 をクリックします。
アクセス許可エントリの画面が開きますので、プリンシパルの選択 をクリックします。
どのユーザーの対してアクセス許可を行うのかを設定します。
今回は Everyone ですべてのユーザーに対してアクセスが出来るように設定しています。
ご使用の環境に応じてアクセス許可を行うユーザーを適切に指定して下さい。
ユーザーを指定したら、[OK]をクリックします。
Everyone に対して、アクセス許可の設定を行います。
Deadline10Client.pfxの読み取りがアクセス許可があれば問題ありません。
[OK] をクリックし、そのまま進めます。
新しく Everyone が追加されていることがわかります。
[OK] をクリックし、プロパティウィンドウを閉じます。
再度、Deadline10Client.pfxのプロパティを開き、[セキュリティ]タブに移動し、上図のように設定が出来ていれば設定は完了です。
Deadline Monitor 10 を実行し、Deadline Monitorが開くようになっていることを確認して下さい。