■概要
ライセンス借用機能を制限するためのオプションファイルの設定をご紹介いたします。
■オプションファイルを作成する
注意: オプションファイルを変更してライセンスサーバに反映させる場合は、オプションファイルを保存してから、ライセンスファイルを再度読み込みます。
Windows プラットフォームでオプションファイルを作成するには
- テキストエディタを開き、目的のパラメータを入力します。次に、このドキュメントをファイル名adskflex.opt としてライセンスファイルが保存されている場所に保存します。注: 必ずファイルに拡張子 .opt を付けて保存してください。既定の拡張子.txt は、Network License Manager では認識されません。
- [スタート] > [プログラム]または[すべてのプログラム] > [Autodesk] > [Network License Manager] > [LMTOOLS Utility]を選択します。
- LMTOOLS ユーティリティで、[Start/Stop/Reread]タブを選択して、[ReReadLicense File]をクリックします。
- LMTOOLS を閉じます
Mac OS X または Linux プラットフォームでオプションファイルを作成するには
- テキストエディタを開き、目的のパラメータを入力します。次に、このドキュメントをファイル名adskflex.opt としてライセンスファイルが保存されている場所に保存します。注: 必ずファイルに拡張子 .opt を付けて保存してください。既定の拡張子.txt は、Network License Manager では認識されません。
- [ターミナル]ウィンドウを起動し、Autodesk Network License Managerフォルダに移動し、次のように文字列を入力します。
./lmutil lmreread -c @hostname-all - [ターミナル]ウィンドウを閉じます。
■使用機能制限オプションを追加する
借用できないライセンス数を設定する
- オプションファイルに、独立行として次の構文を入力します。BORROW_LOWWATER feature_code nBORROW_LOWWATER は大文字です。BORROW_LOWWATER 構文内の “feature_code” は、ライセンスファイル内の製品名、”n” はサーバに残っていなければならないライセンスの最低数です。この数に達すると、それ以上ライセンスを借用できなくなります。
たとえば、BORROW_LOWWATER Autodesk_f1 3 という構文は、製品Autodesk_f1 に対するもので、ライセンスサーバに 3 ライセンスのみが残っている場合、借用できるライセンスはありません。
借用期間を設定する
- オプションファイルに以下を追加します。MAX_BORROW_HOURS feature_code n
- この構文で、”n” は、ライセンスを貸し出すことができる時間数です。
たとえば、MAX_BORROW_HOURS Autodesk_f1 360 という構文は、Autodesk_f1 という製品に対して、360 時間(15 日)貸し出せることを意味します。
注: ライセンスは、24 時間単位で貸し出されます。24 時間で割った余りは、無視されます。たとえば 365 は、切り捨ての結果 360 時間(15 日)となります。
ライセンス借用を除外設定する
ユーザー、コンピュータ、ユーザーまたはコンピュータのグループ、IPアドレス、IPアドレス範囲、またはLM_PROJECT変数(コンピュータ名とユーザー名は大文字と小文字が区別されます)によって、特定のマシンに対し、ライセンス借用機能をブロックすることができます。明示的に除外されていないユーザ、ホストまたはIPアドレスは、ライセンス借用機能を持っていきます。
EXCLUDE_BORROW [productfeature] [type] [name]
AutoCAD2006のライセンスでの、借用ブロック例は以下になります。
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F USER smithj
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F HOST computer1
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F GROUP EngineeringGroup
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F HOST_GROUP DraftingDept
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F INTERNET 192.168.0.100
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F INTERNET 192.168.0.*
EXCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F PROJECT CivilProject
ライセンス借用機能を限定許可設定する
ユーザー、コンピュータ、ユーザーまたはコンピュータのグループ、IPアドレス、IPアドレス範囲、またはLM_PROJECT変数
(コンピュータ名とユーザー名は大文字と小文字が区別されます)によって、特定のユーザーにライセンスを借用能力を
提供することができます。
注意:明示的に含まれていないユーザ、ホストまたはIPアドレスが指定されたライセンスを借用機能を持ちません。少数のユーザーのライセンス借用をブロックする場合は、EXCLUDE_BORROW構文の使用を検討する必要があります。
INCLUDE_BORROW [productfeature] [type] [name]
AutoCAD2006のライセンスでの、借用借用限定許可の例は以下になります。
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F USER smithj
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F HOST computer1
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F GROUP EngineeringGroup
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F HOST_GROUP DraftingDept
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F INTERNET 192.168.0.100
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F INTERNET 192.168.0.*
INCLUDE_BORROW 48800ACD_2006_0F PROJECT CivilProject
■LM_PROJECTを設定する
LM_PROJECTを使用して、ライセンスファイルに予約や除外等のオプションを追加することが可能です。
LM_PROJECT変数を使用して、特定のマシンにいつでも権利を与えることができます。
LM_PROJECTを使用する場合、ライセンスサーバーのオプションファイルに下記を設定します。
LM_PROJECT [名前]
例:
LM_PROJECT BORNDIGITAL
次に許可したいマシンの環境変数に下記を追加します。
変数名:LM_PROJECT
変数値:BORNDIGITAL(設定した名前)
上記で環境変数LM_PROJECTを設定したマシンでのみ
特定の設定が有効になります。