■概要
現在、Mayaには直接.plyといった点群データをロードすることができません。
また、3DスキャンデータをMaya内で修復リダクションするには限界があるため、Autodeskが提供しているMeshmixerを使用してポリゴンデータを調整することが可能です。
■ダウンロード
Meshmixerは下記ページよりダウンロードが可能です。
http://meshmixer.com/download.html
サポートしているOSは、下記になります。
Windows: Microsoft Windows7以降
OS X: macOS 10.7以降
■対応フォーマット
Import: STL, OBJ, AMF, PLY, OFF, 3MF, MIX
Export: STL, OBJ, DAE, PLY, AMF, WRL, SMESH, 3MF
詳細は、下記ページをご参照下さい。
■基本的な使い方
Meshmixerをインストール後、起動します。
スキャンデータを読み込むために、インポートを選択します。
今回は、Dragon.ply を使用しています。読み込みが完了すると、下記のように問題のある部位が青く表示されます。
なお、今回使用したサンプルデータは、下記ページよりダウンロードしております。
http://graphics.stanford.edu/data/3Dscanrep/
上記をOBJ形式でそのままエクスポートして、Mayaで確認すると下図のようになります。
このデータはポリゴン数で871414face、437645verticesです。
Mayaで頂点表示を行い、修正をかけようとすると操作性がかなり落ちます。
また、スキャンデータはワイヤーフレームが汚かったり、穴があいていたり、法線が裏返っていたりと修正に苦労することが多いため、データの修正をMeshmixerで行います。
基本的なカメラ操作はMayaと同じでAltキーを押しながら、マウスの左/中/右で操作します。
その他の操作など詳細については、下記のMeshmixerのマニュアルをご確認下さい。
まず、ワイヤーフレームを表示してみます。
ビュー > ワイヤーフレームの表示 を有効にします。
このオブジェクトの問題を解析し、修正をかけます。
左側に表示されているツールバーから、解析 > 検証 を実行します。
検証が終了すると、下図のような結果となります。
検証は、メッシュの欠陥を検査し、修復するために使用されます。
小さな色の球体は、メッシュの欠陥を示します。青い球は、メッシュの穴を示し、赤い球は、エリアが非多様体(non-manifold)であることを意味します。マゼンダ球は、メッシュ全体に対する相対的に小さなエリアで切断されたコンポーネントを指します。
自動的に欠陥を修復する場合、ハンドル(小さな球)を左クリックします。
ハンドル上で右クリックすると、そのエリアを選択する事ができます。
全ての自動で修復するには、すべて自動修復 ボタンをクリックします。
例えば、下記のエリアを修復したいと思います。
赤い球は非多様体であることがわかります。
自動で全体を修復するために、画面左上に表示されたメニューから修復方法を選択し、すべて自動修復 を押して実行します。
修復が開始されます。
修復完了です。
修復したデータを再度OBJでエクスポートし、Mayaで確認します。
修正前と修正後の比較
<修正前>
<修正後>