■概要
Deadline Repositoryのインストールの手順について説明します。
■はじめに
Deadline Repositoryはどのオペレーティングシステムにもインストールできますが、Deadline RepositoryインストーラーはWindows、Linux、Mac OS Xでのみ使用できます。ただし、Deadline Repositoryインストーラーを実行するマシンは、同じマシンである必要はありません。 たとえば、FreeBSDサーバーまたはNASシステムに既存の共有がある場合は、Windows、Linux、またはMac OS XでDeadline Repositoryインストーラーを実行し、その共有の場所をインストール場所として選択できます。
■Deadline Repositoryのインストール
Deadline Repositoryをインストールするには、オペレーティングシステムに適したインストーラーを実行し、下記手順に従いインストールを行います。インストール手順は、すべてのオペレーティングシステムで同じですが、ここではWindows OSで説明をします。
Deadline Repositoryインストーラーを実行すると、インストールウィザードが表示されます。
[Next >] をクリックし進めます。
ライセンス規約に同意したら、I accept the agreement を選択し、次に進みます。-
Repositoryのインストールディレクトリを指定し、次へ進みます。
インストールディレクトリを選択するときは、現在のマシンのローカルパスまたは既存のネットワーク共有のパスを選択可能です。ローカルパスを選択した場合は、そのパスがネットワーク上で共有されていることを確認して、クライアントからアクセス出来るようにしておく必要があります。
※ 同じメジャーバージョンでない限り、上書きインストールはしないでください。予期せぬ挙動を起こす可能性があります。
既存のDeadline Repositoryを上書きインストールする場合には、以前のバイナリ、プラグイン、およびスクリプトはすべてバックアップされてから上書きインストールされます。インストールが完了したら、これらのバックアップされたファイルはDeadline Repositoryのインストールルートの[backup]フォルダにあります。
既存のDeadline Repositoryへ上書きインストールすることは、破損したDeadline Repositoryの修復、もしくはマイナーアップグレードを実行するためにのみサポートされています。メジャーアップグレードには、新しいDeadline Repositoryのインストールが必要です。 -
Deadline Repositoryインストールディレクトリを選択すると、新しいMongoDBデータベースをインストールするか(Install a new MongoDB database on this machine?)、既存のデータベースに接続するかどうか(Connect to an existing MongoDB database installation?)を尋ねられます。
このページでは、新しいMongoDBデータベースをインストールする方法で進めます。 -
新しいMongoDBデータベースをインストールする場合は、DeadlineRepositoryインストーラーによりMongoDBをダウンロードすることができます。ただし、これにはインターネット接続が必要となります。
DeadlineRepositoryインストーラーを実行しているマシンにインターネット接続がない場合は、インターネット接続のある別のマシンからMongoDBのプリパッケージされたバイナリをダウンロードしてください。
MongoDBは、MongoDBのページよりダウンロードが可能です。
ご使用のOS用の.tgzファイルまたは.zipファイル(Windowsマシンにインストールする場合は.msiファイルではありません)をダウンロードしてください。 MongoDBパッケージをダウンロードした後、インストーラーを実行しているマシンにコピーし、Deadline Repositoryインストーラーでパスを指定します。
※ Pre-packaged Binaries にチェックを入れて、パッケージ化されたバイナリへのパスを指定する場合、MongoDBのWebサイトからダウンロードされた.tgzまたは.zipファイルを指定する必要があります。手動でバンドルされたバイナリはサポートされていません。 -
MongoDBのインストール場所、ホスト名、およびポート番号を指定します。
※ データベースのインストールは、ローカルディレクトリを選択してください。データベースはNASなどのネットワークドライブにはインストールしないようして下さい。また、インストールしたデータベースは共有しないで下さい。
MongoDBのホスト名は、MongoDBデータベースが実行されるマシンのホスト名またはIPアドレスです。 必要に応じて、複数のエントリを指定してセミコロンで区切ることができます。 複数のエントリを指定する理由はいくつかあります。- 異なるサブネット上に、データベースに別々にアクセスする必要があるマシンがあります。
つまり、クラウド内のマシンがローカルネットワーク上のマシンとは異なるホスト名を使用する可能性があります。 - 一部のマシンでは、ホスト名でデータベース・マシンを解決する必要があり、他のマシンではIPアドレスを使用する必要があります。
解決できないIPアドレスがリストされている場合、Deadline Commandアプリケーションは、LinuxおよびMac OS Xクライアントで遅く実行される可能性があります。これらのIPアドレスの接続試行がタイムアウトするまで終了しないためです。 - 異なるサブネット上に、データベースに別々にアクセスする必要があるマシンがあります。
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次に、データベースのセキュリティオプションを指定します。
SSL / TLS認証を有効にすることを推奨していますが、Require client authentication via SSL/TLS のチェックボックスをオフにして無効にすることもできます。
有効にしている場合には、次のオプションが表示されます。
Certificate Directory:認証に必要な証明書を生成し、指定したディレクトリに配置します。指定したディレクトリにはDeadline Databaseへの接続に使用するクライアント証明書が生成されます。
Certificate Password:クライアント証明書にパスワードを関連付けることができます。 そうした場合、クライアントはデータベースに接続するためにこのパスワードを要求します。パスワードを設定しない場合は、このフィールドを空白のままにします。
Use client certificate for DB user authentication:有効にすると、クライアント証明書はデータベースのユーザー認証にも使用されるようになります。 また、生成されたクライアント証明書に対応するデータベース上のユーザーを作成します。
設定が完了したら、[Next >]をクリックし、次へ進みます。 -
Deadline Repositoryのインストールの準備が完了しましたので、[Next >]をクリックしてインストールを開始します。
データベースをインストールし、データベースに接続してDeadlineの設定をします。この作業には1〜2分程度かかります。 エラーが発生すると、エラーメッセージが表示されます。 -
問題なくセットアップが成功した場合は、Deadline Repositoryのセットアップウィザードの完了画面が表示されますので、[Finish]をクリックしてインストールを終了します。
■インストールログ
Deadline Repositoryインストーラーは、システムの一時ディレクトリにインストールログを作成します。
Windows :
C:\Users\%USERNAME%\AppData\Local\Temp
Linux, Mac OS X :
/tmp
生成されたログファイルのデフォルト名はbitrock_installer.logになります。ファイルが以前のインストールのものであれば、インストーラーはbitrock_installer_[pid].log、bitrock_installer_[pid]_[uid]([pid]:プロセスのPID、[uid]:固有の識別子)として固有のファイル名を作成します。Linuxでは、/tmpに書き込みと、代わりに/var/tmp、/usr/tmp、~/tmpを使用します。