概要
NukeのBlinkScriptはコードを使って制御することができプラグイン開発を合理化にできるようにするノードです。
C++ コードまたは SIMD コード、または GPU の OpenCL コードに変換できるBlink Kernelを使ってNuke内で出力されるすべてのピクセルに対してエフェクトを適用することができます。
BlinkScriptを使う事でNukeの機能を拡張することができます。
Foundryの開発者向けドキュメントにはBlink Kernelについての詳細な説明と開発するための解説が掲載されています。
この記事ではサンプルのBlink Kernelを使ってNukeでどのような動作ができるのか使ってみます。
詳細
初めにサンプルBlink Kernelがある下記のページへアクセスします。
https://learn.foundry.com/nuke/developers/15.0/BlinkKernels/ExampleKernels.html
Example KernelsのCurtainKernelへ移動します。
CurtainKernelはインプットに対して波紋のエフェクトを追加することができます。
CurtainKernelのリンクへ移動してコードをコピーしましょう。
コピーしたコードは.txtやC++の拡張子で保存します。
次にNukeを開きBlinkScriptノードを出します。
BlinkScriptのプロパティのKernel Fileからスクリプトを読み込みます。
Loadを選択して読み込みます。
Kernel Parametersタブにパラメーターが反映されているのが分かります。
ソースインプットにイメージをつなげると波のエフェクトが追加されます。
Kernel ParametersタブのPublishを実行するとCurtainKernelノードとしてノードが作成されます。
BlinkScripのKernel Sourceは下記のドキュメントから作成ガイドを確認することができます。
https://learn.foundry.com/nuke/developers/15.0/BlinkKernels/ExampleKernels.html
『スパイダーマン: スパイダーバース』での事例
ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスではNukeのBlinkScriptを『スパイダーマン: スパイダーバース』のワークフロー内でツールセットの一部としてチーム全体で共有したそうです。
この記事については下記のページで見ることができます。
https://www.foundry.com/ja/insights/film-tv/graphic-look-in-comp-spiderman
チュートリアル
Blink scriptを使用してブラシストロークパーティクルを作成するチュートリアルも是非チェックしてください
サンプルデータも公開されています