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Topo Transferを使ってみる

 

本記事はHoudini Apprentice Advent Calendar 2023 の7日目の記事となります。

Topo Transferはトポロジーをソースからターゲットにリターゲットできる機能です。
スキャンデータのトポロジは概ねきれいではないため、それをアニメーション可能な状態に持っていく必要があります。リトポを行う場合もあるし、Blendshapeなどを考えるのであればトポロジをそろえる必要があります。

 

ここで必要なデータについてまず説明します。

まずはTemplate Mesh。これはTest Geoemtryを使用しました。

次にスキャンした顔のデータとマーカー付き顔テクスチャ。色々な表情で顔をスキャンします。
Topo Transferだけ使用する場合、顔にマーカーを入れる必要はありません。
この後のTopoflowにつなげるためここでは顔にマーカーを書いています。

今回スキャンに使用した機材はLumio3D 「H3 Face Scanner」です。
こちらは弊社でも販売しており、販売元のオクタテック様に機材をお借りして撮影しました!

卓上サイズ!

こちら弊社でも取り扱っておりますので、持ち込みデモなどに興味がある方はぜひボーンデジタルまでご連絡ください。

PXL_20231213_060130770.jpg

弊社CGWORLDチーム池田君に協力をお願いしました。顔にマーカーをホワイトボード用マーカーで書いています。

PXL_20231213_080606730.jpg

この小ささと生成速度に驚きます。

この動画をみるとお分かりいただけるように1回5-6秒で撮影できました!

会社に置いておいて、ちょっと表情いくつか追加でとるかーなんてのもできちゃいますね。

正し、現在のLumio3D 「H3 Face Scanner」で撮影できるのは顔の前面のみで裏側は撮影できません。

 

撮影したものは1つ10分くらいで、Houdiniに読み込むために最適な解像度のメッシュとして作成できます。(より高メッシュなものだと30分から1時間位生成に時間がかかるそうです)

 

このメッシュをまずはHoudiniに読み込みます。

この状態がこちらですね。UV Quick Shadeはテクスチャをジオメトリに張り付けて確認するために使用しています。

mceclip3.png

Topoflowは、まずはTopo Transfer でニュートラルな表情のスキャンメッシュからテンプレートメッシュを作成する必要があります。

Template Meshとスキャンしたニュートラルフェースの大体の位置合わせを行います。

今回片耳が撮影できなかったように耳だけ撮影したショットもとっておきました。

別撮影した耳を読み込み位置合わせを行います。

きちんとポリゴンをそろえる必要はありません。位置だけ合わせておき、Mergeノードで統合しました。

このTemplate MeshとターゲットスキャンメッシュをTopo Transferにつなぎます。

 

2つを接続後、Show Handleツールを表示します。

この状態でGキーを押すとスキャンメッシュが表示されます。

まずはテンプレートメッシュに参照ポイントをクリックで作成

Gキーでスキャンメッシュに切り替えたら、テンプレートメッシュと同じ場所にある位置に

こんな感じでざっくりと参照ポイントを配置し

スキャンメッシュで位置合わせを行っていきます。

ポイントの設置が終わったら左上のSolveボタンを押して計算を行います。

計算が終わるとこのような感じですね。

 

このスキャンメッシュは、後頭部がないのでこの部分を計算にいれないよう設定する必要があります。

Topo TransferのRigid Primitivesを設定

投げ縄ツールなどを使用してプリミティブを選択していきます。

選択して、Enterキーで実行

より元のスキャンに似せたい場合は参照ポイントを増やしつつニュートラルメッシュを作成します。

両耳とも良い感じで作成することができました。

より元のスキャンに似せたい場合このリファレンスポイントをしっかり配置していくと、元の形状ににせていくことができます。

テクスチャはSubstance 3D Designerを使用してスキャンからテンプレートメッシュUVに対してリベイクしました。

 

これでTopo Transferにもっていくためのテンプレートメッシュができました。

首はあんまり調整していないためほっそりしていますね笑


毎回、すべてのスキャンで手作業でリファレンスポイントを配置していくには手間がかかりすぎます。

そこで20で登場したTopoflowを使用し、画像のマーカーを参照しリファレンスポイントを自動で設定していきます。

今回使用したLumio3Dのフェイススキャンに興味がございましたらぜひ下記サイトよりお問い合わせください!

ボーンデジタルお問い合わせ

 

 

 

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