■概要
既にFlexera SoftwareのFlexNet Licensing システムでライセンス管理がされているライセンスサーバーにThinkbox Softwareのライセンスサーバーを追加する方法について説明します。
ここでは、Autodeskのライセンスサーバーが設定されている環境へThinkbox Softwareのライセンスサーバーを追加する手順を例として説明します。
お手元にThinkbox Software製品のライセンスファイルがない場合、下記ページを参考にライセンスサーバーの情報を取得し、ライセンスファイルの申請をして下さい。
Thinkbox Software:ライセンスサーバのホスト情報の取得について
■Thinkbox Software製品のライセンスサーバーのダウンロード
まず、ライセンスサーバーのマニュアルインストール用のファイルをダウンロードします。
ダウンロードの方法については、下記ページをご確認下さい。
License Serverの項目より、Manual Install Files を選択し、ダウンロードして下さい。
今回は、Windows 64bitのファイルを使用しています。
■設定方法
AutodeskのライセンスサーバーにThinkbox Softwareのライセンスサーバーを追加していきます。
1.
ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
ここでの設定に使用するのは、thinkbox.exe のみなります。今回は他のファイルは必要ありません。
2.
下図は、既存のAutodeskのライセンスサーバーのファイルの構成になっています。
なお、Autodesk ライセンスサーバーのフォルダパスは以下になります。
C:\Autodesk\Network License Manager
※ Autodesk Network License Managerのバージョンによっては別の場所にインストールされている場合もあります。
1で解凍したファイルのうち、thinkbox.exe をAutodeskライセンスサーバーのフォルダに追加します。
3.
Thinkbox SoftwareのライセンスファイルをAutodeskライセンスサーバーのフォルダに追加します。
4.
lmtools.exe を実行します。
[Service/License File]タブに移動しますと、現在設定されているライセンスサービスを確認出来ます。
現在は、Autodeskのライセンスサービスが設定されていることが分かります。
5.
[Config Services]タブに移動します。
現在のAutodesk ライセンスサービスの設定が表示されています。
“Service Name”の欄を選択して、新しくThinkbox Softwareのライセンスサービスの名前を入力します。今回は、”Thinbox License Server”としてライセンスサービスを設定します。
ライセンスサービスの名前の入力後、Tabキーを押すなどして、次の項目へ移動するとその他の項目を設定が出来るようになります。
6.
ライセンスサービス”Thinkbox License Server”の設定をしていきます。
“Path to the lmgrd.exe file”は、Autodeskライセンスサーバーの設定に使用しているlmgrdファイルを指定します。
今回の場合、lmgrd.exeのファイルパスは、下記のようになります。
C:\Autodesk\Network License Manager\lmgrd.exe
“Path to the license”は、Thinkbox Softwreのライセンスファイルを指定します。
今回の場合、ライセンスファイルのファイルパスは、下記のようになります。
C:\Autodesk\Network License Manager\Thinkbox_license_BornDigital.lic
“Path to the debug log file”は、Thinkbox Softwareのライセンスサービスのログファイルになります。今回は、”Thinkbox_log.log”としてログファイルを指定します。
C:\Autodesk\Network License Manager\Thinkbox_log.log
Windowsサービスとして登録する場合には、”Use Services”にチェックを入れます。
ライセンスサーバーPCが起動に合わせて、ライセンスサービスを開始する場合には、”Start Server at Power Up”にチェックを入れます。
すべての設定が終わりましたので、”Save Service”を押して、ライセンスサービスの設定を保存します。
サービスの設定を保存しますかという確認に対して、[はい]をクリックしてライセンスサービスの保存を完了させます。
7.
[Start/Stop/Reread]タブに移動し、Thinkbox Softwareのライセンスサーバーを起動させます。
まず、 ライセンスサービスの一覧で、5,6で設定したThinkbox Softwareのライセンスサービスが選択されていることを確認します。
確認が出来ましたら、[Start Server]を押して、ライセンスサーバーを起動させます。
ウィンドウの下の部分に、”Server Start Successful.”と表示がされれば、ライセンスサーバーの起動に成功しています。
以上で、既存のAutodesk ライセンスサーバーにThinkbox Softwareのライセンスサーバーを追加する際の設定は完了です。
■ライセンスサーバーが動かない場合
ライセンスサーバーの設定後、ライセンスサーバーが正常に動作しない場合、
下記の情報を問い合わせフォームよりお送り下さい。
・お客様名
・製品名及びバージョン
・ライセンスファイル
・デバッグログ
・Perform Status Enquiryをクリックして表示された結果