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Substance 3D Painter Version 9.0 リリースノート

原文 https://helpx.adobe.com/substance-3d-painter/release-notes/version-9-0.html

 

Substance 3D Painter 9.0 では、 3D ビューポートで再編集可能なパスを使用してストロークをペイントする新しい方法と更新されたデフォルト コンテンツが導入されています。

 

リリース日: 2023 年 6 月 20 日

 

主な機能

3D ビューポートのパスに沿った新しいペイント

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Paint along Path(パスに沿ってペイント)ツールは、3D ビューポートでストロークをペイントする新しい方法です。他のアプリケーションと同様に、3D オブジェクトの表面上の点によって生成されるベジェ ベースの曲線を作成して、パターンを描画できます。この新しいツールを Substance マテリアルと組み合わせると、多くの新しい可能性が開かれます。 

 

  • ポイントを含むパスによって制御されるペイント ストロークを作成する新しいツール
    サイドパネルのツールバー内には、パス ツール専用の新しいアイコンがあります。この新しいツールを使用すると、3D モデルの表面に曲線を描いてペイント ストロークを作成できます。これらのストロークはいつでも再編集できます。ツールがアクティブな場合、メッシュ サーフェスをクリックするだけでポイントを追加できます。既存のポイントをクリックし、Deleteキーを押して削除します。

    2_v90_path_toolbar.png

    3_v90_path_add_remove_points.gif

  • メッシュ表面上のポイントをドラッグして移動する
    パスの形状を編集するには、ポイントをクリックしてドラッグし、3D モデル表面に沿って移動します。

    4_v90_path_move_points.gif

  • パスを閉じてシームレスなパターンを作成する
    パスを閉じてループを作成することもできます。この方法では、たとえば特定の領域の周囲に繰り返しパターンを作成する場合に便利です。

    5_v90_path_open_close.gif

    6_v90_path_closed_loop_demo.gif

  • Paths パネルを使用してパス (およびそのプロパティ) を再編集する
    Path ツールが選択されていると、現在のペイント レイヤー内に作成されたパスが 3D ビューポートの上部にある専用のPaths パネルにリストされます。このパネル内では、パスを選択、削除、または名前変更をすることができます。 

    7_v90_path_panel_demo.gif

    8_v90_path_edit_properties.gif

  • シンメトリ、ジオメトリ マスク、ダイナミック ストロークなどの他のペイント機能と互換性があります
    通常のペイント ストロークの多くの設定をパス ツールで使用できます。

    • 対称性を有効にすると、パスを 1 つだけ管理しながら複数回描画できるようになります。
    • ジオメトリ マスクが有効になっているレイヤー上のパスは、非表示のジオメトリの下にペイントできます。

    9_v90_path_symmetry.gif

  • 消しゴムやスマッジなどの他のツールと組み合わせてのペイント
    パス ツールは消しゴムやスマッジ ツールとも互換性があり、パス ポイント簡単でかつ再編集可能なパスポイントを操作するという方法で作成したパスとストロークを組み合わせたりすることができ、より高度なペイント方法の実現が可能です。

    10_v90_path_smudge.gif

  • パス プロパティをプリセットとともに保存して再利用する
    Path ツールを使用する場合、ブラシ プロパティをプリセットとして保存することもできます。これにより、アセット ウィンドウから選択されたときにパス ツールに自動的に切り替わるツール プリセットを保存できます。

 

Pathツールの詳細については、こちらをご参照下さい。(Painterのドキュメントページに飛びます。)

 

Paint along Path(パスに沿ってペイント)の機能で使用する新しいコンテンツ

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このバージョンには、新しいPaint along Path(パスに沿ってペイント)機能を活用するために、いくつかの新しいツール プリセットが含まれています。

  • Pipe Rack Sci-Fi
  • Puckering
  • Seam
  • Topstiching
  • Welding metal
  • Zipper Tape

12_v90_path_presets_list.png


13_v90_path_welding_demo.jpg

 

Paint along Path(パスに沿ってペイント)機能のダイナミック ストロークの改善

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新しいPath ツールの導入のタイミングで、ダイナミック ストローク システムに新しいプロパティを追加しました。追加された新しいプロパティは、異なる開始と終了のビジュアルを備えた上の画像の矢印のように、以前は不可能だった新しい種類のストロークのロックを解除します。

  • 新しい Start/Middle/End プロパティ
    新しいプロパティを定義して、ストローク内のスタンプが最初のもの、最後のスタンプ、または中間のスタンプであるかどうかを Substance グラフに指定できます。これにより、開始点と終了点を作成できるようになり、ジッパーを作成する場合などに非常に役立ちます。(注: 終了状態はPath ツールでのみ使用できます。)
  • 新しいサイズと間隔のプロパティ
    サイズと間隔のプロパティを使用すると、現在のスタンプの状態に基づいて Substance グラフの出力を調整できます。
  • 新しいストローク長プロパティ
    パスに沿った距離とパスの最大距離を使用すると、正規化された値を直接提供するのではなく、一部のエフェクトが繰り返されるときの制御を適切に行うことができます。
    たとえば、成長するストロークだけでなく、(描画されたスタンプの総数ではなく) 描かれた距離に基づいて繰り返しパターンを持つストロークの両方を構築することもできます。

15_v90_path_dyn_stroke_wave_demo.gif

 

ダイナミックストロークの詳細については、こちらをご参照下さい。(Painterのドキュメントページに飛びます。)

 

デフォルトのマテリアルの更新

16_v90_banner_materials.jpg.img.jpg

 

このリリースでは、少しライブラリ内のクリーンアップを行うことに決めました。そのため、デフォルトのベースマテリアルを変更し、誰にとってもより使いやすいものにしています。これらのマテリアルは、 Substance 3D Assetsでコンテンツを配信している同じチームによって作成されました。

 

なお、削除されたコンテンツは、Substance 3D Community Assetsで利用できます。

 

チュートリアル

新しいPath ツールを学ぶには、最新のチュートリアルを確認してください。

 

 

リリースノート

9.0.0

(リリース: 2023年 6 月 20 日)

概要: 3Dカーブを可能にするPaint along Path(パスに沿ってペイント)、新しいベースマテリアルとレガシーマテリアルのクリーンアップ、3Dカーブ用の新しいプリセットを含むメジャー リリース

 

追加:

  • [Path] Add new Paint along Path tool
  • [Path] Add an empty shortcut for the path tool
  • [Path] Allow to add new points to an existing path
  • [Path] Add shortcut to exit current path creation
  • [Path] Allow to edit brush properties for paths
  • [Path] Adjust tangents automatically when placing a point
  • [Path] Recompute tangents when a point is moved
  • [Path] Snap newly created points to the surface of a mesh
  • [Path] Allow to edit pressure per vertex
  • [Path] Adjust newly created point's pressure from neighboring points
  • [Path] Allow to convert points to smooth/corner (tangent break)
  • [Path] Allow to move a newly added point immediately
  • [Path] Allow to remove points from existing path
  • [Path] Allow to reverse the direction of a path
  • [Path] Allow to select a path in the viewport
  • [Path] Allow to select path points with marquee selection
  • [Path] Introduce CTRL-A shortcuts to select all points of a path
  • [Path] Allow to close path
  • [Path] Allow to specify path up axis in Properties
  • [Path] Add a vertex control menu to the contextual toolbar
  • [Path] Introduce paint/erase/smudge modes to the path tool
  • [Path] Create visual feedback for paths in the viewport
  • [Path] Add a visual indicator for path direction
  • [Path] Add line thickness to path display settings
  • [Path] Allow to hide paths UI
  • [Path] Add Path panel to list paths of currently selected layer
  • [Path] Add visual feedback when hovering over a path in the Path panel
  • [Path] Display path panel whenever the Path tool is selected
  • [Path] Allow to rename, delete, copy, cut, duplicate path in Path panel
  • [Path] Display message when trying to interact in the 2D viewport with the Path tool
  • [Library] Integrate new content (path tools and base materials)
  • [Dynamic Strokes] Add distance property for dynamic strokes
  • [Dynamic Strokes] Add size and spacing properties to dynamic strokes
  • [Dynamic Strokes] Add start/middle/end property for dynamic strokes
  • [Python][USD] Expose project configuration parameters for the USD format
  • [Python][USD] Expose project creation parameters for the USD format
  • [Export][USD] Add project path information inside exported USD file
  • [GLTF] Update textures in library when reloading a GLTF file
  • [Shader] Reduce seam artifacts for UV islands with different orientation
  • [Engine] Update to Substance engine version 9.0

修正:

  • [Import] Some GLB with textures do not get textures in Painter
  • [AMD] Artefacts on borders for all 3D projection fills
  • [Engine] Textures break when toggling layer visibility
  • [Engine] Textures are empty in some places when changing blending mode
  • [Engine] Texture/Projection is empty warp mode in some cases
  • [Iray] Iteration reset to 0 when saving render
  • [Log] USD error message when doing File > New

既存の問題:

  • [Color Management] HDR color space conversions with ACE on Linux produce clamped colors
  • [Layer Stack] Input source not saved per layer

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