ICE を使用したオブジェクトが存在するシーンをカメラシーケンサで途中フレームから再生しようとすると、ICE が正しく再生されない場合があります。 これはシミュレーションなどでは前のフレームの値を元に計算するため、前のショットクリップの最終フレームより前のフレームは計算が行えず起きる現象です。 前のショットクリップの最終フレームより前でも、シーンの開始フレームからであればICEは初期化されますので、正しく計算が行われます。
下の例では2つ目のクリップが始まってしばらくは1つ目のショットクリップの最終フレーム「200」のままでICEが止まり、「201」フレームからは正しく計算が行われています。 ICEの計算が止まっている間も、他のアニメーション(このシーンではカメラ)は正しく再生されています。
この場合は問題の起きるオブジェクトをキャッシュ化しておくことでICE計算の必要がなくなり、UIでも正しくシーンが再現されます。
なおレンダリング時にはこのケースでも初期フレームから再計算しますので、キャッシュにしなくてもICEは正しく計算されてレンダリングします。
オリジナルのカメラで再生
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ICEをそのままシーケンサカメラで再生(問題の起きている動画)
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ICEをキャッシュにしてからシーケンサカメラで再生(問題解決!)